アメリカ大統領選挙は、共和党候補・トランプ大統領と民主党候補・バイデン前副大統領の接戦が続いています。
選挙人270人以上を獲得すると勝利となる大統領選。CNNが伝えている最新の情勢では、トランプ氏が激戦州のテキサス州、フロリダ州、オハイオ州を押さえました。日本時間4日午後10時現在、トランプ氏が213人、バイデン氏が224人の選挙人を獲得しています。
今回、注目されているのが郵便投票の行方です。アメリカ政治に詳しい早稲田大学・中林美恵子教授に話を聞きました。
現在、優勢の州を積み上げていくと、トランプ氏が過半数の270人を超えることになります。ただ、これは“レッド・ミラージュ(赤い蜃気楼)”という現象が起きている可能性があります。トランプ氏の支持者は直接、投票所に行くため、最初に票が出てきやすいといいます。
アメリカ政治に詳しい早稲田大学・中林美恵子教授:「バイデン氏の支持者のほうが、郵便投票を多く使い、新型コロナウイルスを怖がっていたということがわかっています。郵便投票は投票所での投票に比べて時間がかかるため、後から結果が出てきます」
郵便投票に時間がかかることで、バイデン氏を支持する票が後から多く入る“ブルー・シフト”が起きる可能性があります。ブルー・シフトで、拮抗しているミシガン州やジョージア州をバイデン氏が取ると、バイデン氏が過半数を獲得する可能性があります。
アメリカ政治に詳しい早稲田大学・中林美恵子教授:「トランプ氏は、事前に『郵便投票は不正の温床だ』と宣言していました。そして、投票日の前から『投票は11月3日で打ち切ったほうがいい』とも言っていました。ですので、トランプ陣営はこうした状況を緻密に計算していた可能性があります。ただ、郵便投票がバイデン氏が圧倒的優位とは限りません。共和党に投票する率が高い高齢者は、新型コロナ感染のリスクが高く、郵便投票を使う可能性もあります。
[テレ朝news]