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連続ドラマ「家政婦のミタ」「同期のサクラ」(いずれも日本テレビ系)などで知られる脚本家の遊川和彦さんの第2回監督作品「弥生、三月-君を愛した30年-」が製作され、女優の波瑠さんと俳優の成田凌さんがダブル主演を務めることが10月28日、分かった。2人は初共演。同日、特報映像も公開された。
遊川監督が脚本を手がけて現在放送中の「同期のサクラ」は1話1年で描かれているが、今回の「弥生、三月-君を愛した30年-」は、ある年の3月1日、3月2日、3月3日など“30年間におよぶ3月のある1日”が舞台。昭和、平成、令和をまたぎ、運命に翻弄(ほんろう)されながら愛を紡ぐ2人の半生を描くオリジナル作品。波瑠さんは、正しいことに真っすぐ突き進み、強い信念を持つ女性・結城弥生、成田さんは周りに流される弱さを抱えつつも、弥生を人生をかけて支えていく男性・山田太郎(通称サンタ)を演じる。
そのほかに杉咲花さんが、弥生と太郎の親友で若くして命を落とす高校生・渡辺サクラ、岡田健史さんが太郎と深く関係のある青年・あゆむ、小澤征悦さんが弥生の配偶者で、ある事故に巻き込まれる男・白井卓磨、黒木瞳さんが太郎の母・山田真理亜を演じる。岡田さんは映画初出演。
撮影はすでに3月にクランクインし、5月にクランクアップ。2020年3月20日に公開される。
◇波瑠さんのコメント(以下原文のまま)
実はオファーを受けるかどうか迷っていました。脚本はとても読み応えもあり面白かったのですが、私がこの作品を背負える自信がありませんでした。そんな迷いのなかで遊川さんにお会いした際、監督の熱い想いに心を動かされ、私は弥生を演じることを決めました。
成田さんは柔らかい雰囲気を持った男性でした。とても人懐っこく、憎めない愛嬌(あいきょう)のあるサンタ(太郎)に合っていたように思います。流れる時間の中で変わっていく部分と変わらない根っこの部分を弥生で表現できれば、という思いで演じさせてもらいました。
◇成田凌さんのコメント
3月1日から3月31日までの話です。16歳から50歳までの話です。男女2人の、人生の話です。純粋でいること、素直であること、強くあること、いろいろなことを弥生から学びました。遊川監督、波瑠さんはじめ、すてきなスタッフ、キャストと、丁寧につくりました「弥生、三月」。ご期待ください。
◇遊川和彦監督のコメント
波瑠さんと成田凌さんが、ふたりの男女の10代から50代までを演じきり、壮大な物語の中で30年間を一生懸命必死に生きています。
波瑠さん演じる弥生が、30年で積み重ねた、意志の強さ、爽やかさ、聡明さが、観ている僕たちの心に熱く訴えかけてくる、そんな良い表情で演じてくれています。
成田さん演じる太郎は、生きていく上での苦悩や自分に対しての怒りを抱えつつも、明るく常に変わらないでいようとする心境を丁寧に演じてくれて、その細かい表現が作品にとても深みを与えています。
三月は、1年毎に桜が咲き、そして散っていく。まるで人生のような、ドラマチックな季節です。人生は基本的には辛くて、堪えないといけないものです。変わっていくものもあり、どう変わらないでいられるか。その答えに悩んでいる人たちを肯定してあげられる映画になれば嬉しいです。