いよいよ、この日を迎えました。23日は都心上空にブルーインパルスが五輪マークを描きました。

 開催地決定から7年と10カ月、東京は開会式の朝を迎えました。紆余曲折を経た国立競技場を朝日が照らします。

 組織委員会・橋本聖子会長:「大変、感慨深いものがあります」

 東京都・小池百合子知事:「東京のエネルギーにしていきたい」

 57年ぶりの式典。なんだかんだがありましたが、希望の光をともすのでしょうか。

 いまだ、待ちぼうけとなっている人もいました。

 朝から物々しい雰囲気に包まれた東京。いよいよ開会式の日を迎えました

 組織委員会・橋本聖子会長:「それぞれの考え、思いあるが、丁寧に意見を取り入れながらどう前に進めるかということ、それをしていきたい」

 全国を回った聖火も23日が最終日。東京都庁に着き、国立競技場を目指します。

 東京都・小池知事:「歌舞伎俳優の中村勘九郎さん。足袋ですよね、きょうは。素晴らしい競技を繰り広げて頂ける、そんな大会にしていきたい」

 感染が拡大するなかでの開催に、都庁の横ではオリンピックの開催に反対するデモが行われていました。

 無観客のはずの国立競技場。外は、にぎわっていました。オリンピックのモニュメントには、ものすごい列が・・・。競技場には入れませんが、せめてものオリンピック気分です。

 無観客となり、あてが外れた飲食店も意外な五輪特需です。

 国立競技場の前の飲食店も大変にぎわっています。次から次へとお客さんが入っていく状況です。

 オリンピックモードに“あれ”も一役買いました。

 午後、ブルーインパルスが空に五輪を描きました。

 開会式を迎えたはずが、取り残された人もいます。

 ボランティアの女性:「(無観客で)『そういうお仕事はなくなりました』と。で、そのまんま」

 客の案内をする予定だったボランティアの女性。無観客で仕事がなくなりました。その後、別のボランティアに応募しましたが・・・。

 ボランティアの女性:「当落も全然はっきりしない。受かったか受かってないのか」

 自分が受かったのかすら分からず、開会式を迎えたボランティアが多くいるそうです。

 ボランティアの女性:「会社勤めされてる方は有給取ったり、子育ても含めて調整しているのに、あるのかないのか分からないので、ただ時間が過ぎていくという人が何人もいる」

 時間を追うごとに現場の緊張感は高まってきました。あと、3時間です。
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