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2000年“フロリダの悪夢”再び?法廷闘争の前例(2020年11月5日)

アメリカ大統領選挙の投票結果をめぐり、トランプ大統領は法廷闘争も辞さない構えを見せていますが、2000年に行われた大統領選挙では、大票田だったフロリダ州の結果をめぐって、共和党のブッシュ氏と民主党のゴア氏の両陣営が1カ月以上にわたる法廷闘争を繰り広げました。

最初の開票結果は、1784票という僅差でブッシュ氏の勝利でしたが、投票総数の0.5%以下だったため、州の規定により、機械による再集計が行われました。

しかし、それでもブッシュ氏の優勢が変わらなかったため、ゴア陣営は手作業による集計を要求しました。

これに対し、ブッシュ陣営は差し止めを請求しましたが、棄却されました。最終的には537票差でブッシュ氏が勝利しましたが、それでもゴア陣営は矛をおさめませんでした。

ゴア陣営は、票の数え直しなどを求める緊急申し立てを、日本の地裁にあたる州の裁判所に行いました。

一方、ブッシュ陣営は、ゴア陣営の申し立ての棄却を訴えるなど、泥沼の訴訟合戦に突入。最後は、国の最高裁が判決を州の最高裁に差し戻し、開票の権限は州にあるとの原則を保った形となりました。
[テレ朝news]