なぜここまで開票が送れるのか?そしてこれから何が起こるのか?
アメリカの政治外交に詳しい上智大学の前嶋和弘教授にお話を伺います。

◇続く膠着状態・・・なぜ開票に時間がかかっている?

理由は2つ。1郵便投票による混乱と2トランプ陣営の提訴
郵便投票は、州によって異なるが、事前にまずサインを登録しておいてそれを照合する。
照合するのも複数人、4人とか5人で見るので時間がかかる。
そして、投票用紙は二重の封筒。
こういうことになるとやっぱり複雑で、1枚の封筒のみで出しているケースがあって、この不正が10万ぐらいになるという話もある。

◇トランプ氏が思う「不正」とは?

トランプ陣営が言ってるのは別人のサインだとか。アメリカは住民票がないのでサインを登録しておくわけだが、マネできるかもしれない。あるいは1回郵便投票で投票したのに11月3日に行って二重投票のケースがあるかもしれない。
また、トランプ大統領が言っていたのは、投票用紙が捨てられていて全部トランプと書いてあったという。
半分冗談だと思うが見つかってくるかもしれない。

◇なぜ時間稼ぎ?

大きなポイントは12月。12月8日の選挙人決定期限。
アメリカの大統領選挙というのは一般投票があって、選挙人が選ばれ、その選挙人が12月14日に大統領を選ぶ投票するわけだがその数日前に選挙人が確定する。
今年の場合、時間稼ぎになったら決定できないかも。
その場合、憲法ですごく曖昧だが「選挙人は州議会が決めることができる」と書いてある。
通常は州法で選挙のルールを決めるって意味だと思うが、これを憲法解釈してみていくとトランプ氏を応援するような選挙人が選ばれる可能性もないわけではない。
[テレ朝news]