サーフィンの競技会場となった街は大会が終わった後も熱気ムンムンです。
千葉県一宮町。九十九里浜最南部にあり、東京駅から車で約1時間半の場所にあるこの町が今、注目を浴びています。
日本人選手2人が2つのメダルを取った東京オリンピックのサーフィン。その会場となった釣ケ崎海岸がある場所がこの一宮町です。
地元のサーファー:「自分は高校卒業して埼玉から引っ越してきました」「(Q.どうして一宮に?)いい波が毎日あるので」
実は、この一宮町。もう5年以上前から「サーフィン」による街おこしを行っていました。
一宮町企画課・高橋克佳係長:「全国の市町村で人口が減少しているなかで、『サーフィンを軸として総合戦略を策定しよう』ということになりまして、そのなかで『一宮版サーフォノミクス』というのを打ち出しました」
サーファーによる経済効果を指すという一宮町の「サーフォノミクス」。駅前の案内所設置や自転車やサーフボードのレンタル事業を開始。その後、新しい住宅や民間のサーフショップ、飲食店なども増えたそうです。
夫婦ともにサーフィンが好きで、一宮町に移住してきたという佐藤さんは・・・。
夫婦で一宮町に移住・佐藤理香子さん:「この辺は、もう95%ぐらいはサーフィンやられる方ですね」
海から上がってすぐに体を洗えるように、自宅の庭には温水シャワーを設置。玄関もサーフボードを置いたり、ウェットスーツを干したりできるように広めに作ったそうです。
そして何よりもうれしいのは、住宅街から歩いてたったの5分。林を抜けると、もうそこは海岸という立地条件。
夫婦で一宮町に移住・佐藤理香子さん:「日本それぞれ海はあるんですけど、コンスタントに波があるのが(一宮町の)魅力だと思います」
独自の「サーフォノミクス」に加え、オリンピック特需でさらに加速する人気。一宮町では急きょ、新たな一手を打つことも考えたいそうです。
一宮町企画課・高橋克佳係長:「サーファーの方にも商店街の方にも寄って頂くような、海だけ盛り上がってもしょうがないので。
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