北海道でも再び「緊急事態宣言」適用の可能性が高まる中、北海道は8月13日に開いた対策本部会議で、小樽市と札幌市周辺の石狩地方を新たに「まん延防止等重点措置」の措置区域に加えることを正式に決めました。

 鈴木知事:「北海道全体が非常に厳しい状況。感染拡大が続いている石狩振興局管内、そして小樽市を措置区域に追加し、緊急事態宣言と同等の強い措置を講じることとした」

 北海道全体が非常に厳しい状態。鈴木知事は8月13日の対策本部会議でこう述べ、感染が拡大している小樽市と石狩地方の7市町村をまん延防止等重点措置の措置区域に加えることを決定しました。

 札幌市と同じく、飲食店で酒類提供の自粛や営業時間の短縮などが求められます。

 また、全道に不要不急の外出と移動の自粛を求めるほか、学校の部活動は学校内に限定し、宿泊を伴う活動の自粛など、要請を強化します。

 鈴木知事:「緊急事態宣言についても(国と)協議をしていくことを確認した」

 「緊急事態宣言とまん延防止等重点措置は同様の中身になっているので、緊急事態宣言の措置の実効性が重要」

 政府は来週にも緊急事態宣言の適用地域追加を検討することにしていますが、北海道も、再び対象となる可能性があります。

 まん延防止措置の適用について、札幌市に加えて8月14日から適用になるのは、石狩地方の7市町村と小樽市です。

 飲食店の営業は午後8時までで、酒類の提供は自粛。イベントは上限5000人で午後9時まで。公共施設は原則休館。特に細かく出ているのが部活動です。

 部活動は「校内限定」で「日常的健康チェック」を行い、大会への参加については「校長が可否を判断」する。「宿泊合宿は自粛」することなどを要請しています。

 苫小牧市で開かれた全国高校アイスホッケー大会に参加していた90人が、集団感染していますが、閉会式のスピーチをした同市の岩倉博文市長が濃厚接触者になっています。

 運動会系の部活動については、札幌市でも、市内の高校生など9人と、他の高校でも生徒計7人のクラスターが発生しています。

 現状のコロナ禍での部活動について、北海道科学大学の秋原志穂教授は「スポーツ系の部活動は、密接に関わることが多いのでより注意が必要。部活動での感染が拡大しているので危機感がある。大会開催中や活動中に発熱者などが出たら”やめる決断”も必要になってくる。もしくはPCR検査を欠かさずにして、陰性が確定してから続行して欲しい」と話しています。