MOVIE

【ネタバレあり】映画『眠る虫』金子由里奈監督が語る!!幽霊の声、死者の声、過去の声について撮りたかった 活弁シネマ倶楽部#108

▶活弁シネマ倶楽部
公式HPはコチラから⇩

チャンネル登録はコチラから⇩

ポッドキャストはコチラから⇩

書き起こし&レビューはコチラから⇩

▷作品紹介
『眠る虫』

▶イントロダクション
監督は金子由里奈。作品を発表するごとにセンセーションを巻き起こしている日本映画 界の新星。2018年、山戸結希監督プロデュース企画『21世紀の女の子』にてわずか一席 だけ設けられた公募枠に200人の中から選出、翌年には自主映画『散歩する植物』がPFF アワード2019に入選。破竹の勢いで独創的な作品を世に送り出す金子は、今作『眠る虫』 にて見事ムージックラボ2019グランプリに輝いた。劇伴を担当するのはTokiyo(And summer culb)。映画全体の夢見心地で不穏なムードは、彼女の手によりさらなる醸成を得た。
儚くも圧倒的な存在感を放つ主役・佳那子を演じるのは松浦りょう。映画『渇き。』(2014) で女優デビューを果たした松浦が堂々の初主演を飾るのが今作『眠る虫』である。脇を固 める俳優陣にも注目だ。数多くの名匠作品に参加してきた五頭岳夫が、佳那子の対話相 手である老人・近藤茂雄を快演。『僕はイエス様が嫌い』(2019)でのまっすぐな瞳が記憶 に新しい佐藤結良が不思議な少年、けいを演じる。ほか、実力派女優・水木薫、「テラス ハウス TOKYO 2019-2020」での佇まいが評判を呼んだ松㟢翔平、モデル・高橋佳子、さ らには異能の映画監督・渡辺紘文の登場と、既存の枠に捉われない伸びやかなキャステ ィングが実現。各分野から参集した演じ手たちが、金子の詩的映画世界を生き生きと伝える。
音と絵の立体的な邂逅にこだわり、音響は5.1chサラウンド、画面サイズはスタンダードを採用。全方位を心地よい音像に包まれたまどろみの中、劇場は新しいゆりかごに変わる。観客は同時にありありと覚醒している自分を発見することだろう。『眠る虫』は思い出されなくなった記憶たちを刺激し、甘美な喜びをまとって生活に残響し続ける。すべての痕跡は愛おしく、物語のいとなみはいつまでも続く。

▷あらすじ
幽霊って、どこから声を出しているんだろうバンド練習に向かうバスの中、芹佳那子が遭遇したのは、とあるメロディ。歌を口ずさむ 老婆が抱える木箱に興味を惹かれた佳那子は、練習をすっぽかして彼女のストーキング を開始。乗客が少なくなっていくバス。夜に包まれた終着駅。名前のわからない街で佳那子がたどり着いた先は――。
これは、“死者”と”声”を巡る、小さくも壮大な旅の記録。

▶スタッフ
監督:金子由里奈
出演:松浦りょう、佐藤結良、高橋佳子、松嵜翔平、五頭岳夫

▷監督紹介
1995年 東京生まれ。立命館大学映像学部卒。立命館大学映画部に所属し、これまで 多くのMVや映画を制作。チェンマイのヤンキーというユニットで音楽活動も行なっている。 監督作『食べる虫』(2016)が第40回ぴあフィルムフェスティバル一次通過作品となる。山戸結希監督プロデュース『21世紀の女の子』(2018)公募枠に選出され、伊藤沙莉主演の短編作品「projection」を監督する。同年、自主映画『散歩する植物』(2019)が第41回ぴあ フィルムフェスティバルのアワード作品に入選し、香港フレッシュ・ウェーブ短編映画祭でも上映される。長編最新作『眠る虫』はムージックラボ2019にて見事グランプリに輝いた。