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金メダルの夢…五輪代表女子ボクサー・入江聖奈選手の思い



東京オリンピックの延期が決まり、多くの選手がショックを隠せない中、女子ボクシング日本代表の入江聖奈選手(19)は、1年後へ向けて再び走りだした。

オリンピックにかける19歳に、今の思いを聞いた。

3月20日、晴れて女子ボクシング界初のオリンピック日本代表に選ばれた入江聖奈選手。

入江選手「女子で初めて五輪のリングに立てるということで、女子ボクシングを盛り上げていけるように活躍していきたいと思います」

しかし、そのわずか4日後、東京オリンピックの延期が決定。

史上初の出来事に世界中が揺れる中、入江選手が通う日本体育大学を訪ねた。

入江選手「(東京五輪の延期が発表されて率直な気持ちは?)ことしの夏を目指して突っ走ってきたので、ちょっと1年後というのは張りつめていたものが緩んだんですけど、でもやっぱり、もっと強くなれると思うので、逆にチャンスだなと思います。こういう時こそ、ポジティブに考えられる人の方が強いと思うので、ポジティブに考えています」

彼女は、心も体もすでに前に進んでいた。

小学2年生でボクシングと出会い、持ち前の運動神経と天性のボクシングセンスで、瞬く間に世界へと羽ばたいた入江選手。

入江選手「幼いころからボクシングをしているので、ボクシングがなかったら自分に何が残るんだろうって感じです」

ボクシングに青春のすべてをささげ、つかみとったオリンピックの切符。

延期になっても代表の再選考は行われないことに。

入江選手「やっぱり、また(代表)再選考となったら頑張れないところがあったので、(代表選手を)そのままにしてくれて良かったです」

そして、女子ボクシング日本代表の愛称も決まったばかり。

その名も「ブルーローズジャパン」

ブルーローズの花言葉は「夢はかなう」。

日本女子初のオリンピック代表権をつかんだ入江選手と並木月海選手(21)が、自らに重ねて考案したとのことだったが…。

入江選手「並木さんが、ケア(トレーナー)の先生と2人で(愛称を)決めていて、決定した時に自分に聞いて『ああ、いいですね』みたいな感じの流れです。でもいいですよね、『ブルーローズジャパン』。女性らしくていいですよね」

「夢はかなう」。

オリンピックの夢舞台に向け立ち止まっている時間はない。

入江選手「(東京五輪の目標は?)金メダルとって、君が代を流すことです」

(2020/03/28)

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