アメリカ大統領選挙で当選が確実とされたバイデン氏は政権移行に向けて準備を進めています。ワシントンから報告です。
(高羽佑輔記者報告)
バイデン氏はトランプ大統領の政策の一部を180度転換するとみられます。バイデン氏は8日午前、デラウェア州の自宅近くにある教会で礼拝をしました。その後、約50年前に交通事故で亡くした最初の妻と娘、そして5年前に病死した息子の墓を訪れました。バイデン氏は来年1月20日の就任式の直後にトランプ大統領が離脱した環境政策の国際的な枠組みの「パリ協定」に復帰する考えを示しています。また、9日にも新型コロナウイルスの対策チームを発表する予定です。共和党のブッシュ元大統領は声明でバイデン氏に祝いの言葉を伝えたことを明らかにしました。自身の選挙でも法廷闘争に発展した経緯のあるブッシュ氏は訴訟を連発するトランプ大統領について「法的な異議申し立てを行う権利がある」としながらも「今回の選挙は公正だった」との見方を示しました。そのトランプ大統領は前日に引き続き、ワシントン近郊の自らのゴルフ場を訪れました。ツイッターでは「投票の不正があったとする供述書が多くある」などと投稿し、負けを認めない姿勢を続けています。一方、「CNNテレビ」はメラニア夫人がトランプ大統領に対して「負けを受け入れる時が来た」と伝えたと報じました。ただ、報道が出た後、メラニア夫人はツイッターで「違法なものではなく、合法的な票が集計されるべきだ」とトランプ氏に沿う主張をしています。ホワイトハウスや共和党からはトランプ大統領による敗北宣言を望む声が高まっています。
[テレ朝news]