新型コロナウイルスの影響で1年の延期を経て開催された東京オリンピックは、8日夜、閉会式が行われ、大会を盛り上げた関西ゆかりの選手たちも晴れやかな表情で参加しました。

閉会式は、8日の午後8時から開会式と同じく東京の国立競技場で無観客で行われました。
初めに競泳の女子個人メドレーで2つの金メダルを獲得した滋賀県彦根市出身の大橋悠依選手や体操の男子団体で銀メダルを獲得した北園丈琉選手などが日本の国旗を持って入場しました。
続いて、大会に出場した国や地域の選手たちが入場し、卓球で混同ダブルスの金メダルなど3つのメダルを獲得した伊藤美誠選手や陸上の女子1500メートルで次々と日本記録を更新し、日本選手で初めて臨んだ決勝で8位に入賞した田中希実選手など関西ゆかりの選手たちも晴れやかな表情で姿を現し、記念写真を撮るなどしていました。
関西勢はこのほかにも柔道で、神戸市出身の阿部一二三選手と詩選手が柔道史上初めて、同じ大会できょうだいでの金メダルを獲得したほか、新競技のスケートボードでは、大阪・松原市出身の西矢椛選手と和歌山県岩出市出身の四十住さくら選手がそれぞれ出場した種目で金メダルを獲得するなど大会を大いに盛り上げました。
閉会式では、最後に聖火が消され、新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、ほとんどの競技会場が無観客となるなど異例の開催となった17日間の大会の幕が下ろされました。