沢口靖子:20年間演じた「科捜研の女」榊マリコへの思い 「どんな時もポジティブに」 – 芸能 ニュース 女優の沢口靖子さんが主演を務める人気ドラマシリーズ「科捜研の女」(テレビ朝日系)が、一般社団法人「放送人の会」・公益財団法人「放送番組センター」主催の公開セミナー「名作の舞台裏」で取り上げられ、2日、沢口さんらが出席。主人公の榊マリコを演じる沢口さんは「20年間マリコを演じさせていただき、人生の半分近くをマリコとして過ごさせていただいています」とあいさつ。「マリコを演じる上でずっと大切にしているのは、真実を突き止めるための情熱。信念を持って、どんな時もポジティブに、あきらめない姿勢です」と話していた。 「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所、通称「科捜研」の法医研究員・榊マリコ(沢口さん)が、法医学、化学、文書鑑定などの専門技術を駆使して、現場に残された遺留品から研究所の仲間たちと事件の真相に迫る姿を描く人気ミステリードラマシリーズ。1999年にスタートし、昨年10月期には第18シリーズが放送された。20年目を迎える第19シリーズが、テレビ朝日開局60周年記念として、今年4月から20年3月までの1年間放送される。 「名作の舞台裏」は名作ドラマを上映し、脚本家や俳優、プロデューサー、ディレクターがその舞台裏を明かすイベント。この日は、沢口さんのほか、土門刑事役の内藤剛志さん、脚本を担当する戸田山雅司さん、櫻井武晴さんらも出席した。 シーズン1の第1話から現在まで、すべての「科捜研の女」で主人公のマリコを演じてきた沢口さんは、同一人物による主演、同曜日、同時間帯放送では最長記録。沢口さんは、「(マリコは)戸田山さん、櫻井さんが作り出したと言っても過言でないキャラクターです。私としては、シーズンを重ねるごとに大人の女性として成長させていただいていることもありがたいことだと思っています」と感謝し、「マリコは、脚本の先生方や今日、ここに来ていただいた皆さんにも作っていただいた“榊マリコ”だと思っています」と語った。 以前、「科捜研の女」で「時に犯人役をやってみたい」と言っていたこともある沢口さんは、改めてその心境を聞かれると「犯人像に共感できるとき、できないときあるんです。犯人役をやってみたいと思うときは、犯人の心情を理解できて人間的に魅力を感じたときですね」と話した。また、「『科捜研の女』は事件の背景、心情がとても丁寧に描かれています。そんな『科捜研』を誇りに思っている、ということが申し上げたかったんです」と説明し、会場からは割れんばかりの拍手が送られていた。 シーズン2~4では、プロファイラー武藤要役で出演し、その後、土門刑事を演じるようになった内藤さんは、「よく皆さんから私の役が変わったと言われるのですが、確かに以前はプロファイラーの武藤要という役を演じていました。ただ、その武藤は作家となって現在も生きています。先日、その武藤役でスペシャルにも出演させていただきました。なので、役が変わったわけではない、武藤は別の世界でちゃんと生きているんです」と話していた。 タグまとめ