吉高由里子、行定勲監督/映画『カメリア/Camellia』記者会見
釜山国際映画祭と釜山市により製作された3話オムニバス映画『カメリア/Camellia』。この作品の記者会見が8月10日に都内で行われ、3話のうちの1本『Kamome』に出演する吉高由里子と行定勲監督が登壇した。
今回のオムニバス映画は、釜山を舞台にしたいラブストーリーであることが条件。行定監督はほかに「韓国の俳優とアジアの監督たちが一緒に仕事をすること。釜山をロケーション場所に使うこと。そして、テーマは愛であること」という3つの条件があったことを明かし、「(あとは自由なので)どういう愛を描いてもよかった」と話した。
その行定監督がメガホンを取った『Kamome』は、映画の撮影で釜山にやってきた大御所の撮影監督が、ひょんなことから靴も履かずに雑踏をさまよう少女のことが気になり始め、カモメと名乗る彼女と、一晩中釜山の街を歩き回るというストーリー。
この作品でカモメと名乗る美しい少女を演じた吉高は「監督からは『できるだけ虚無でいてくれと言われた』」と明かす。また、韓国人スタッフとの仕事については「言葉が通じない分、体でコミュニケーションをとった。本当に寒い時期に撮影していたので、日本のスタッフがストーブを持ってきてくれるとしたら、韓国のスタッフは体で暖めてくれるような感じだった」と話していた。
本作では、吉高と絡む撮影監督役を『シルミド』(03年)『力道山』(06年)などで知られるソル・ギョングが演じている。行定監督は彼の素晴らしさについて「(映画に出演している)韓国の若手俳優たちは良かれと思いながら、日本人の僕らが書いた脚本に関して『普通、韓国人だったらこういうことは言わない』『こういう風にしたい』と意見してくる。ソル・ギョングもそう言ってくるのかと覚悟していたが、彼は静かに若手を制して『日本人の情緒がこの脚本にはあって、日本人の情緒を持った監督が演技をつける以上、我々プロの俳優は、それを韓国人が見ても遜色ないように演じることが仕事だ』と言った。若い俳優たちはその言葉を聞いてから、セリフを1つも変えていない」と絶賛していた。
そんなソル・ギョングについて、吉高も「絶対的な安心感があって、そのなかに茶目っ気もちゃんとある方、もちろん、役者としても素晴らしく、役の衣装のまま来て、衣装のまま帰る。何で着替えないのかと尋ねたら、その作品を演じている間は、僕はこの役の人でしかいられないと言ったのを聞いて、カッコイイと思った。私も日本でやってみようかなと思って見たり(笑)」と褒め称えていた。
『カメリア/Camellia』は10月22日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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