『告白』『少女』『リバース』など、映像化された数々のヒット作を生み出すミステリー作家・湊かなえが手がけた感動のミステリー小説を、貫地谷しほり、大東駿介主演で映画化する『望郷』。この作品の場面写真とティザー予告編が解禁となった。

日本推理作家協会賞受賞作品でもある原作は、2013年に発売された全6編で構成される連作短篇集。その中より「夢の国」「光の航路」がこの度映画化された。それぞれ主演をつとめた貫地谷と大東は、過去に同じく湊かなえ原作『白ゆき姫殺人事件』で共演している。

本作では貫地谷が「夢の国」で、古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る中、ある事件を引き起こしてしまう夢都子役を演じ、4年ぶりに映画主演。「自分の中でとても大切な作品なのですごく嬉しいです。誰しも何かに憧れ、生きるということへの窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか。今まで演じたことのない役を菊地(健雄)監督が繊細に導いてくださいました。親子の秘密、解放されることのない罪、それでも明日に向かっていく人たちをぜひ見て欲しいと思います」とコメント。

一方、「光の航路」では大東が、故郷の島で中学校の教師をつとめ、クラスに生じるいじめ問題に悩んでいる間、過去に確執を抱えたまま死別した父の本当の思いを知ることになる航役を演じ、「湊かなえさんの故郷であり、物語の舞台のモデルでもある因島で撮影でき、島の空気を感じながら島の方々とこの作品を作れた時間は財産であり貴重な経験でした。島での濃密な撮影の中で、スタッフのみなさんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた想いがカタチになり嬉しいです。自分がいつから大人になったのか、なっているのかわかりませんが、どれだけ時間を重ねても自分の物語の始まりはあの故郷で。改めて自分の故郷と向き合い、自分と向き合えるような作品だと思います。ぜひご覧ください」と話している。

解禁となった場面写真は、2人が並び故郷への想いを馳せるような表情を浮かべている印象的なシーンを映したもの。ティザー予告編には、夢都子と航のそれぞれが心に抱える、親や島への悩み・葛藤を感じさせる様子が映し出されている。

夢都子の話す十字架の言い伝え、さらに「あの時十字架を見つけていたら、何か違ってたのかな」と語る航の言葉の真意とは? それぞれの親子に訪れる悲しくも愛のある本作。原作者の湊は今回の映画化について「日本は島国なので、後ろに海が見える物語というのは、誰にでも伝わるものがあると思います。自分が海に囲まれたところに住んでいるという想像をしながらこの物語を見ていただくと、本当に自分の人生の物語として見ていただけるものがあると思います」とコメントしている。

『望郷』は9月16日より新宿武蔵野館ほかにて全国拡大公開となる。
※元記事はこちら:http://www.moviecollection.jp/news/detail.html?p=11404
2017年9月16日公開

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