航空自衛隊西部航空方面隊は30日、由布、玖珠、九重の1市2町にまたがる日出生台演習場で空爆を想定した滑走路の復旧訓練をした。1982年から空自の各方面隊が毎年実施しており、同演習場では3年ぶり。

 約250人が参加。敵機に見立てたF2戦闘機が築城基地(福岡県築上町)から飛来したのを合図に、模擬滑走路(25メートル四方)に埋めた爆弾1発を爆破。周囲にコンクリート片が飛び散り、直径約15メートル、深さ約2メートルの穴ができた。

 被害状況を確認後、ショベルカーなど重機約40台でがれきを撤去し、グラスファイバー製マットを敷いて航空機の離着陸ができる状態にした。作業は約2時間40分で終えた。現場指揮官を務めた西部航空施設隊司令の村上圭輔1佐(47)は「訓練の成果と課題を生かし、隊員の熟練度の向上に努める」と話した。