グランアレグリアから、この馬への馬単1点でよいような気がする・・・
阪神競馬場は、先々週のファンタジーS、先週のデイリー杯2歳Sで
2歳レコードが出るなど超高速馬場です
そこで、一気に浮上してくるのが
先週まで阪神芝1600 M で2歳レコードホルダーだったレシステンシアです
★★★★★★★
デビュー2連勝で挑んだ昨年の阪神 JF は
逃げて後続を5馬身も突き放しました
前半3ハロン33秒7は過去10年で最速の通過ラップであり
そんなハイペースで飛ばしながら、あがりタイムもメンバー最速でした
しかも前半ムキになって走っていたわけではなく
スピードの絶対値の違いで自然とハイペースになっていただけであり
それでいて最後の急坂をものともせず
最後まで押し切れるスタミナも備えていて
ハイペースの逃げ馬が上がり最速で逃げ切る、というのでは
後ろの馬は物理的に勝つことは不可能であり完全にお手上げの展開でした
勝ち時計1分32秒7は、先週レッドベルオーブに破られるまで
2006年のウォッカより0.4秒も速い2歳レコードでした
レシステンシアは世代屈指のスピードの持ち主であり
父ダイワメジャーから受け継いだ強靭な心肺機能と持久力を
兼ね備えているといえます
★★★★★
そんなレシステンシアでしたが
3歳春の3レースは勝ち星に恵まれませんでした
しかし、3レースとも明確に説明できる敗因があります
★★★★★
(チューリップ賞の敗因)
チューリップ賞には
フェアリーステークスを逃げて勝ったスマイルカナが出てきました
この時レシステンシア陣営は
同型のスマイルカナとトライアルで当たれてよかった
と話していて
レース前はスマイルカナを行かして番手からの競馬をする雰囲気が
ありました
おそらく番手に控えて脚を溜めた場合
どれくらい弾けるかを試したかったのだと思います
一方スマイルカナの方は
主戦ジョッキーの柴田大知騎手が騎乗停止で
丹内騎手に乗り変わっていました
スマイルカナ陣営も同じことを考えていたのか
スマイルカナも控えてしまいました
結局、先頭を譲り合う形になり
スローペースで逃げることになったレシステンシアが
直線では、切れ味に勝る
マルターズディオサとクラヴァシュドールに差されてしまいました
ダイヤメジャー産駒であるレシステンシアは
スピードの持続力はあるけれども
最後の直線でのトップスピードや瞬間的な加速力
では他の馬にはかないませんでした
やりこの馬の持ち味は
ハイペースで逃げて後はスピードの持続力で
どこまで粘れるかということだと思います
ちなみに
北村友一騎手としても、本番の桜花賞に余力を残しておくために
スローペースで逃げたのだし
スローに落として脚を溜めた時に、どれくらい弾けるか試したかったのだし
前哨戦の乗り方としては、間違ってはなかったけれど
チューリップ賞3着の敗戦で武豊騎手に乗り替わりになってしまい
これはちょっとかわいそうでした
★★★★★★
(桜花賞の敗因)
クラシック本番の桜花賞はデアリングタクトに差されて2着でした
極悪馬場で前半3ハロン34秒9という前の馬には厳しい流れを
2番手で追走して最後まで粘り抜いたものであり
外枠17番スタートだったことも考慮に入れれば
2歳女王の底力は十分に示したものであり
これが普通の年であればレシステンシアが桜花賞馬だったはずであり
生まれた年が不運だったというほかありません
桜花賞では厳しい流れでも前で粘り切る 心肺機能と持続力の他に
極悪馬場をものともしない
強い精神力とパワーも備えていることがわかりました
★★★★★★
(NHKの敗因)
前走の NHK マイルカップはラウダシオンの2着でした
体重がどんどん減ってきていたように
極悪馬場の桜花賞・激走の疲れがあったし
栗東から東京への輸送もあったし
最後の直線は左斜め前から強い向かい風を受け続けた のに対して
ラウダシオンはしばらくの間レシステンシアを風除けに使って
体力を温存していたし
どうやらレース中剥離骨折を発症していたみたいだし
そんな中で2着に入ったのはやはり2歳女王としての底力だと思います
★★★★★★
このようにレシステンシアにとっての春の3戦は
全て敗因について説明がつきます
能力が足りずに負けたというわけではありません
もしかしたら桜花賞もパンパンの良馬場であったならば
デアリングタクトを完封できていた可能性すらあります
★★★★★
さて冒頭に述べたように
今の阪神競馬場の芝コースは超高速馬場であり
レシステンシアの持ち味である
スピードと、スピードの持続力を生かすには絶好の舞台と言えます
しかも今回はスマイルカナやトロワゼトワルも出てきません
すんなり気分良く行けると思います
斤量54 kg というのも魅力的です
剥離骨折からの完治が長引き
秋の始動戦の予定だった秋華賞を使えなかったという誤算はありますが
そのぶんフレッシュな状態で万全な状態で出走してくるならば
現役最強マイラーであるグランアレグリアを
そのスピードと持続力で完封してしまうかもしれません
今回は北村友一騎手にその手綱が戻ってきました
チューリップ賞の時は
スローペースで逃げて後ろの馬に差されてしまいました
今回の相手はマルターズディオサ、クラヴァシュドール
とは比べ物にならないほどの強烈な末脚の切れ味を持ったライバルが
相手にもなります
今回もまた、チューリップ賞の時のようにのんびり逃げていたのでは
北村騎手は今度こそ、本当に、間違いなく、不可逆的に、乗り替わりです
来週からの騎乗停止期間に入る前に
ここは結果を残しておきたいところですし
ラッキーライラックの勝利ジョッキーインタビューで
サラキアが追い込んできましたねの質問をうけたルメール騎手からは、
でもちょっと遅かった、と言われてしまった北村友一騎手なので、
今度は、レシステンシアでグランアレグリアの追撃を抑えて、
でも、ちょっと遅かった、と倍返ししたいところです。