女優の北乃きい(25)が、日本テレビ系「ZIP!」(月~金曜・前5時50分)の総合司会を9月いっぱいで卒業することが29日、分かった。
関根麻里(31)の後任として2014年9月29日から司会に初挑戦して丸2年。午前2時半起床の超朝型生活で女優業との両立に苦労しながら桝太一アナウンサー(34)とのコンビで高視聴率番組を支えた。卒業後は、これまで時間的に難しかった連続ドラマや舞台にも挑戦する。
2年の契約を満了し、北乃が「ZIP!」を巣立つ。スポーツ報知の取材に応じ、「生放送の緊張感やスタッフさんとの信頼関係、女優としては絶対に味わえない貴重な経験をさせていただきました」と振り返った。
平日は2時半起床で3時過ぎには局に入り、新聞全紙に目を通すのが日課。それまで苦手だった政治、経済のニュースにも触れ、知識は格段に増えた。「自分では実感はないけど、周りからは『以前のきいちゃんとは別人みたい』と言われます」。共演者とは強い絆で結ばれ、「桝さんとは目で会話ができるようになりました」と明かした。
緊急事態にも柔軟に対応できるようになった。26日には神奈川・相模原市で発生した福祉施設襲撃事件を伝え、「番組内容が次々と変更されて3分後に何をやるのか分からない状態。当初の私だったら、驚いたり怖くなってたけど、自分が何をすべきか考えて、冷静さを保てるようになった」。神経をフル回転させて生放送を務め上げた。
「ZIP!」の後に始まるNHK「あさイチ」(月~金曜・前8時15分)でキャスターを務めるV6・井ノ原快彦(40)が相談相手だった。「(妻の)瀬戸朝香さんが同じ事務所なので、井ノ原さんにもお会いする機会があって『最初は大丈夫でも半年後に疲れがたまって、風邪を引くかもしれないよ』とか、アドバイスをいただきました」と感謝している。
巧みなフリートークも身につけ、今後はマルチな活躍が期待されるが、最優先は女優業だ。時間的な制約から長期間の仕事は入れにくかったが、卒業後は演技に打ち込む。「長く愛される作品に出て、記憶に残る女優になりたい。『ZIP!』を応援してくれた方々がドラマや映画を見てくれたら、うれしいな」。さらに「お昼にやっていた友達の誕生日パーティーも夜にできるかも」とプライベートの充実にも意欲を見せた。
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