『夕陽カ丘三号館』(ゆうひがおかさんごうかん)は、1971年10月17日から1972年3月26日までTBSの日曜21時台で放送されていたテレビドラマ。有吉佐和子の原作をドラマ化。商社の社員団地を舞台に住民たちの物語を描く。

第21回ダイジェスト
寺尾夫妻は年の差が20歳ある。寺尾夫人は、高校時代の友人達と北欧旅行へ行く事を決める。寺尾は、北欧はフリーセックスとの先入観があり心配でならない。音子は、悟の寝床からポルノ雑誌を見つけて悩んでしまう。浩一郎は全く気にしていない。寺尾夫人はいそいそと海外旅行へ出かけてしまう。寂しくて酔っぱらった寺尾は、寿司屋に音子と藤野夫人を呼び出し、年の差の事をぼやくのだった。浩一郎はわざと、ポルノ系雑誌を買ってきて居間に置いておく。それが作戦だという。寺尾夫人は無事帰ってきた。音子達に、北欧=フリーセックスは誤った固定観念だと話す。悟は、音子に、浩一郎が変な本ばかり買ってきておかしいと言う。作戦が成功したのだった。

付記
戦後の為替相場はブレトンウッズ体制が採られていました。1971年$1=360円の固定相場が終了し、8月にドル金本位制が崩れます (ニクソンショック)。1971年12月から1973年までは、スミソニアン体制で、$1=308円が続きます。1970年頃にボーイング747型機が就航し、海外旅行ブームとなります。まだ高額でしたが、私の親戚も早速ハワイへ出かけ、8mmの映写会をしていました。Pan Amが没落していく少し前の事でした。

キャスト
時枝音子:八千草薫
音子の夫・浩一郎:山内明
音子の息子・悟:小林文彦
藤野夫人:山岡久乃
寺尾夫人: うつみみどり
寺尾: 佐野浅夫
寺尾夫人の友人: 服部マリ
雑誌記者 (寺尾夫人の姉貴分): 斎藤美和