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▷作品紹介
『甲子園 フィールド・オブ・ドリームス』
▶イントロダクション
これまで「高校野球」を題材にしたドキュメンタリーは数々あったが、海外撮影クルーが長期取材を敢行した作品はほぼなかった――
若き女性監督が世界に伝えた「高校野球のいま」
ニューヨークを拠点に活躍する映像作家・山崎エマが監督を務め、米・撮影クルーとともに「夏の甲子園」第100回記念大会へ挑む激戦区神奈川県の雄・横浜隼人高校と、大谷翔平や菊池雄星を輩出した岩手県・花巻東高校の球児とその指導者へ1年間に渡る⻑期取材を敢行したドキュメンタリー映画『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。物語は、30年近いキャリアの中でも特別な想いで記念すべき年に挑む横浜隼人高校の水谷哲也監督、そして水谷の愛弟子である花巻東高校の佐々木洋監督。第100回の夏へ挑むふたりの監督を追いながら、純粋に青春の全てをぶつける高校球児と、教育の最前線にたつ指導者の葛藤、喜びを見つめていく—。
▷あらすじ
本作は、「高校野球という日本独自の文化を海外に紹介したい」という監督と制作陣の願いから日米の国際共同制作作品として誕生した。海外に先駆け放送され大きな反響を呼んだNHKのドキュメンタリー「ノーナレ 遥かなる甲子園」(18)、「HOME 我が愛しの甲子園」(19)で描ききることができなかった部分まで被写体を掘り下げ、余すとこなく高校野球の魅力を詰めた長編作品である。
初お披露目となったのは2019年11月、アメリカ最高峰のドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」でのワールドプレミア。その上映が評判を呼び、2020年6月にアメリカ最大級のスポーツ専門チャンネル「ESPN」にて全米放送されると、日本人メジャーリーガーたちの“原点”を描いた作品として、また高校野球を“日本社会の縮図”と位置づけ変わりゆく時代の空気をも切り取る山崎エマ監督ならではの視点とその手腕に、野球大国であるアメリカ全土で高い関心と大きな話題を集めた。そして奇しくも夏の甲子園が中止となった 2020年の8月、世界に高校野球を伝えたこのドキュメンタリー映画が海を渡り日本へ上陸する。
▶スタッフ
監督・編集:山崎エマ
▷監督紹介
神戸⽣まれ。イギリス⼈の⽗と⽇本⼈の⺟を持ち、ニューヨークと東京を拠点とするドキュメンタリー映像監督。19歳で渡⽶しニューヨーク⼤学映画制作学部を卒業後、エディターとして携わった作品はHBO、PBS、CNN や世界中の映画祭で放送・上映された。⻑編初監督作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の⼤冒険』はクラウドファンディングで2000万円を集め、2017年ロサンゼルス映画祭でワールドプレミア。⽇本で2018年劇場公開。2019年にはNHK ⼤河ドラマ『いだてん』の紀⾏番組を担当。その他、『#dearICHIRO』(Yahoo!Japan Creators Program)や『CHAYA 魂の番⼈〜エイリー舞踊団に捧げた半⽣』(NHK)なども監督。⽇本⼈の⼼を持ちながら外国⼈の視点が理解できる⽴場を活かし、⼈間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリー制作を⽬指す。