女優の倉科カナさんが1月10日、東京都内で行われたヒロイン役で出演する映画「みなさん、さようなら」(中村義洋監督)の舞台あいさつに登場。タイトルにかけて、「13年にさよならしたいこと」を聞かれた倉科さんは「インドアをやめたいですね。休みの日は病院に行くか日本舞踊に行く以外、部屋を出ないんです」と明かし、「まずは車の免許取りたいと思います」と笑顔で目標を掲げた。

舞台あいさつには主演の濱田岳さんや波瑠さん、ベンガルさん、中村監督も登場。「さよならしたいこと」について、「次の日に影響するほど深酒をしない」と語った濱田さんは「3日3晩お酒を飲んだことがあって4日目に鏡を見たら、トム・ハンクスがいたんですよ。むくむってこういうことなんだと」と苦笑。また、波瑠さんは「虚弱体質で、はやっているもの全てなっちゃうんですよ。インフルエンザとかノロウイルスとか。なので、虚弱体質にさようならできるように頑張ります」と語った。

映画は、第1回パピルス新人賞を受賞した久保寺健彦さんの小説が原作。食料品店や理髪店、衣料品店、郵便局、病院などがそろった団地を舞台に、12歳の春に「団地から外に出ないで生きていく」と心に決めた渡会悟(濱田さん)の生活や成長を描く。悟の婚約者・早紀を倉科さん、悟の幼なじみ・有里を波瑠さん、悟の同級生で友人を永山絢斗さん、悟の母を大塚寧々さん、団地内のケーキ屋の店主をベンガルさんが演じる。

劇中で80年代のファッションに挑戦した倉科さんは、「すごい楽しかった。80年代ってこんな感じなんだって」と語り、隣の濱田さんは「倉科さんのお衣装は見どころ。笑わないように」とにやけ顔でアピール。さらに濱田さんは撮影時のエピソードを持ち出して「団地の遠くからフリフリの人が何人も囲まれてやってくるんですよ。よく見たら倉科さんで、ヘソで茶を沸かすぐらい笑いました」と振り返り、観客の笑いを誘っていた。映画は26日に全国公開予定。(毎日新聞デジタル)