江國香織の小説を映画化した『スイートリトルライズ』の初日舞台挨拶が3月13日にシネマライズにて行われ、矢崎仁司監督、主演の中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴が登壇した。
中谷は「シネマライズは10代の頃からの憧れの映画館。大好きなシネマライズでこの作品が上映されることを本当に嬉しく思っています」と挨拶。
大森は、会場の視線が集中すると「そんなに見なくていいです」と、少々照れたよう。映画については「ぜひ3人くらいにメールで『あの映画を見た方がいいよ』とお伝えください」と話す。すると隣の中谷が指を5本広げ、すかさず「5人くらい」と言い換える大森。その後さらに「5人〜10人くらい」と言い直していた。
続いて撮影中のエピソードを聞かれ、中谷は「監督の声が小さいので、何を仰っているかわからないことが結構ありました。時にはカメラマンが『俺だけに言ってもわかんないの』と言い、監督に対して地団駄を踏んでいることも」と小さな声に苦労したことを明かすと、「でも、そんな監督だからこそ、繊細で情緒溢れる作品に仕上がったのではないかと思ってます」とフォローしていた。
だが、打ち上げでは、小さな声で、すぐに答えを出さない監督に対し、「今まで溜まったフラストレーションを監督の顔に落書きする」という行為で発散させたそうで、「私は目の上に目を描かせていただきました」と中谷。大森は「肉とかですか。一般的な奴です」と、キン肉マンの落書きをしたと告白。場内を沸かせていた。
また大森は、「普通の現場は『よーい、スタート!』でカチンコが“カチン”と鳴るんですけど、監督の場合、『よーい、スタート!』の後に、『お願いしま〜す』という言葉が入ってから“カチン”と鳴るんです。そのお願いしますで、ものすごく間をハズされた」と語り、「本番中に、今、何をお願いされたのかを考えながら芝居をしたり」と、監督のクセを披露していた。
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