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【新型コロナ】クラスター多発で静岡県内の病床 完全にひっ迫状況

県内では11月30日、42人が新型コロナウイルスに感染し、高齢者が1人死亡しました。30日も静岡市と富士市で新たなクラスターが発生し、県内医療機関の病床はさらにひっ迫した状態となっています。

 県内では11月30日、静岡市で29人、富士市で6人、伊東市で2人など、合わせて42人の感染が確認されました。静岡市は葵区の接待を伴う飲食店で従業員17人が感染したとして新たなクラスターと認定しました。店の経営者とすべての従業員合わせて38人の検査は済み、利用客96人は12月1日から3日間かけて検査を進める予定です。
<静岡市保健福祉長寿局 和田明久局長>「店名は非公表とさせていただきます。ただし名簿以外の陽性者、または利用客が判明した場合は店名の公表をさせていただく」
 また、県によりますと、30日までに富士市内の遊技施設で5人の陽性者が判明し、県はクラスターと認定しました。この施設では、利用客がマスクを外す機会もあったということです。連日のクラスター発生で、県内医療機関の病床はさらにひっ迫した状態となっています。
<県疾病対策課 後藤幹生課長>「病床の占有率は県の東中西で差はあるが、約56%」
 県内の病床占有率は11月30日正午現在で56%、医療従事者に大きな負担がかかる状況が続いています。
<県疾病対策課 後藤幹生課長>「完全にひっ迫している状況。これ以上増えると対応できなくなる瀬戸際。これ以上の入院が必要な感染者が増えないように対策をしてほしい」
 県では、午後6時から専門家会議を開き、医療機関の病床のひっ迫にどう対応するのか話し合っています。30日の専門家会議では、さらなる病床の確保を進めるとともに、新型コロナウイルスの感染による入院や退院の基準をより厳格にし、宿泊療養施設を活用を進めたいとして専門家から意見を聞いています。県は先週、感染の流行期を上から2番目に重い「感染まん延期・中期」に引き上げ、最大限の感染防止対策を呼びかけています。
#オレンジ6 11月30日放送