(菅井貴子気象予報士が解説) 午後6時20分現在

◆岩見沢の積雪
今週は同じエリアで、集中して積雪が増えています。
岩見沢では、午後6時に、積雪が101センチとなりました。
平年は33センチ、去年は7センチでした。
12月中旬としては9年ぶりの多さになっています。
JRや高速道路の通行止めなど、交通機関にも影響が出ています。

◆予想降雪量
15日夜から16日朝にかけても、大雪が続くでしょう。
石狩北部、中空知、南空知、羊蹄山麓で最大40センチです。
除雪が追い付かない可能性もあります。
札幌は、北区、東区などを中心に、10センチ前後の降雪となりそうです。

◆16日の天気
冬型の気圧配置が続くでしょう。
日本海側は、局地的な大雪が続くでしょう。
風向きが変わるため、日中は、札幌市内でも雪雲が流れ込み、
10センチ以上の新雪で、雪かきが必要な所がありそうです。

◆16日の気温
きょうと同じぐらいです。
平年よりも3℃~6℃も低く、一年で最も寒い1月末~2月上旬ころの寒さです。
札幌は最高気温でも、氷点下2℃です。
コロナ対策の換気は、効率よく行うようにしましょう。

◆北海道の雪害
毎年のように、元気な方が雪による被害で、命を落とします。
2017年度の冬は、22人の死者となりました。
北海道では、台風や低気圧、熱中症よりも、多い気象災害です。
道民は、雪には慣れているはずですが、油断をしないようにしましょう。
雪下ろしの際の屋根やはしごからの転落事故が、雪害の60.7%を占めています。
除雪の際の心疾患も多くなっています。

◆週間予報
17日(木)18日(金)は、雪の降り方が弱まりますが、エリアをかえて雪雲がかかりそうです。
室蘭も、湿り雪が降るでしょう。
週末は、さらに強い寒気が流れ込み、札幌の最低気温は氷点下8℃です。
太平洋側は、氷点下10℃以下となりそうです。水道管の凍結にご注意ください。