女優の中条あやみが主演する、NHK総合・よるドラ『閻魔堂沙羅(えんまどうさら)の推理奇譚(きたん)』(毎週土曜 後11:30)は、被害者に、自分で自分の殺人事件の真相を解決させる、異色のオムニバスミステリードラマ。第7回(12日放送)と第8回(19日放送)のメインゲスト、牧瀬里穂が見どころを語る。
閻魔大王の娘・沙羅(中条)のもとに、店舗デザイナーの新山律子(牧瀬)がくる。母子家庭だった律子は幼いころ、母親が殺人で逮捕され、“人殺しの娘”として苦労の半生を送ってきた。しかし努力の末、仕事で成功。結婚・出産するも離婚して、最近は反抗期の一人娘・美久(長澤樹)との関係に悩んでいた。そんな中、出所した母親が現れ、口論の末、律子は母親を殺害。ところがその遺体が消え、律子は何者かに刺殺されてしまう。律子は覚えていないが、沙羅とは、浅からぬ因縁があるようで…。
――出演することが決まった時のお気持ちは?
【牧瀬】台本をいただいて、とてもおもしろい設定であり、また考えさせられるストーリーだと思いました。そして役柄としてはこれまでに演じた事の無い役柄で、せりふもキツイ表現があったりと、果たして演じきれるのかと悩みましたが、やってみたいという気持ちの方が勝ちました(笑)。
――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点は?
【牧瀬】律子は一生懸命やっているけれど、どこか不安で心が満たされない女性だという印象でした。そういう人間が、今までの自分の殻を少しずつ破りながら真実を突き止めようとする姿、そして真実がわかったときの心の変化に注目して頂きたいと思います。
――収録現場の印象 や、主演の中条さんとの共演 はいかがでしたか?
【牧瀬】撮影時はまだ残暑厳しい時期でしたので体調を整えるのに苦労しましたが、ソーシャルディスタンスを保ちながら、スタッフの方々に助けていただきながら撮影をしたのもいい経験となりました。中条さんとは、今回初めてご一緒したのですが、イメージ通りのお人形さんのようなかわいらしい方でした。だからこそ
クールな沙羅がぴったりだなと思いました。
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
【牧瀬】一生懸命やっていてもうまくいかない、自分の想像通りの人生を歩めない。というのは、みんなそれぞれあるかと思います。私自身もそうです。そこに焦点を当ててずっと生きていくのか、それともまわりの優しさや自分の勇気を大切にして生きていくのかで、大きな違いがあると思います。皆様の心に少しでも何か引っかかったり感じてくださったらうれしく思います。 ニュース – 牧瀬里穂、初共演の中条あやみは「イメージ通りお人形さんのよう」