5~11歳までの子どもへのワクチンの接種。保護者の間でも、接種する、しないで、様々な意見があります。
<静岡厚生病院小児科 田中敏博医師>「自分が1年半くらい(新型コロナの)子どもたちを200~300人診てきて、子どもたちは基本的に軽症または無症状の確率が非常に高い。軽いまたは症状すら出ないような感染症から子どもたちを守るために針を刺すのは正直ピンとこないです」
子どものコロナ患者も診ている静岡厚生病院小児科の田中医師は、おしなべて感染した子どもたちの症状は軽傷か無症状だと話し、「成人たちのワクチン接種」を進めることが先決だとの見解を示しました。しかし、基礎疾患がある子どもについては別です。
<静岡厚生病院小児科 田中敏博医師>「重い心臓病、腎臓の病気、呼吸器系の病気があるような、もともとの病気で日常生活を苦労している子どもたちは、(ワクチン接種を)前向きに考えていい、あるいは考えるべきじゃないかと思います」
保護者が心配する背景にある子ども用ワクチンでの副反応については。
<静岡厚生病院小児科 田中敏博医師>「打った場所が痛い、腫れる、熱が出る、だるい、頭が痛いといった大人に見られた症状が子どもにも見られるということは海外の治験からも理解されている」
子どもの副反応は、これまで大人が打ってきたワクチンの場合と違いはないということで、親と子の両方が病気とワクチンを十分に理解していることが大切だと指摘しました。
<静岡厚生病院小児科 田中敏博医師>「何のためにワクチンを打つのか、自分を守ることも大事だし、周りを守ることも大事だしと、親子で共通認識した状態で前に進んで欲しいと思う」
#おれんじ #オレンジ6 3月7日放送