大型連休が明け、県内の新型コロナウイルスの新たな感染者数は3日連続で前の週を上回りました。そこで今回のクエスチョンは「感染状況は今後どうなる?」感染症の専門家に聞きました。

Q:コロナ感染者が560人を超え、先週の月曜より1.87倍増えたが、今の状況をどう見ている?
<浜松医療センター 感染症管理特別顧問 矢野邦夫医師>「連休で多くの人が移動して、その中に感染者が混じっていた。オミクロンは感染しても50%の人が無症状なので、自分が感染していることを知らずに帰省して家族や親せき、友達に感染させ、感染者が増えたと思っている」

Q:GWで増えた感染者数が元に戻るまでどのくらいの時間がかかる?
<浜松医療センター 矢野邦夫医師>「数週間かかると思う。今まだ感染しても発症前の人がかなりいる。その人たちとその家族や友達が感染していくのが連鎖するので、しばらく感染者は出る。もとに戻るのには2〜3週間はかかる」

Q:二次感染、三次感染を防ぐためにはどうすればいい?
<浜松医療センター 矢野邦夫医師>「なかなか難しい。家庭内感染は防ぎようがない。感染はやむをえないが、重症化や死亡をなんとか減らしたい。そういった努力は必要。マスクの着用だとか換気とか従来の感染対策をきっちりやってほしい」

 矢野医師は、県内の感染状況が元に戻るには2~3週間かかるとみる一方で、二次感染、三次感染をうまく防げれば来週にも減少に転じることは可能だとしています。「マスクの着用」や「換気」などの対策が重要ですが、今後気温が上がり、熱中症のリスクも高まります。運動をするときや周りに誰もいない換気の良いところではマスクを外すことも必要だと話しました。

#LIVEしずおか 5月9日放送