女優の前田敦子さんが「第22回日本映画プロフェッショナル大賞」(日プロ大賞)の主演女優賞を受賞し、6月15日、東京都内で行われた授賞式に出席。「苦役列車」(山下敦弘監督)での演技が評価されて受賞した前田さんは「映画をこよなく愛する皆さんからの賞をいただけてとってもうれしい」と喜びの笑顔を見せた。

黒の衣装で登壇した前田さんは、笑顔で表彰の盾を受け取り、観客からの祝福にも応えるなど上機嫌な様子で、「まだ(女優の)卵の私ですけど、これからも胸を張って映画が好きといえるそんな人でいたい」とコメント。今後の女優活動について「呼んでいただけるなら、『私に』っていってもらえるんだったら、何でも頑張りたい」と意欲を見せた。また「昔のモノクロ時代のハリウッド映画がすごく好き。でも、おすすめされて見る映画はジャンルが全然違うので、何でも見る、何でも吸収したいときだと思う」と熱い思いを語っていた。

「日プロ大賞」は92年にスタートした映画賞で、評価が高いにもかかわらず、他の映画賞で受賞に至らなかった作品、さまざまな理由から興業面でいい結果が出せなかった作品などにスポットを当てているのが特徴。今回で22回目で、前田さんのほか、「かぞくのくに」などで主演男優賞を受賞した井浦新さん、「Playback」で新人監督賞を受賞した三宅唱監督の代理出席で主演を務めた俳優の村上淳さん、作品賞の「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」の入江悠監督らが登壇した。(毎日新聞デジタル)