新型コロナウイルスの感染が急拡大し、救急や一般医療への影響が深刻さを増しています。医療現場からは「入院を受け入れられない状況」と危機感を訴える声が上がっています。
▽かりゆし病院境田康二院長『いま医療機関そのものはとっても大変になっていて、入院みんなできるかって言ったら出来なくなっていますから』
石垣市で新型コロナウイルスの対応にあたるかりゆし病院の境田康二院長です。
18日、234人の新規感染者が確認された石垣市では、人口10万人あたりの感染者数は3773人で、県全体のおよそ2倍となっています。
八重山圏域では新型コロナウイルス患者専用の病床使用率が77.3%に達していてなかでも、県立八重山病院では今月15日にコロナ病床の使用率が119%に達しました。
▽かりゆし病院境田康二院長『(県立八重山病院は)陽性者のために一病棟閉鎖している状況ですからその分当然入院の予備は少なくなりますし、そこにコロナ対応しなきゃいけない状況になってくると(診察を)受けたくても受けれない入院させたくてもさせることが出来ないということは間違いなく起きていると思います』
また、医療従事者が感染したり濃厚接触者となって休業する事例も急増しています。
▽かりゆし病院境田康二院長『八重山病院の方がこの間の会議で50人くらい休まざるを得ない状況で病棟一つ閉鎖して何とか対応しているという話でした(職員が陽性になって)休まざるを得なくなって手が足りなくなって来るという事は大きな問題だと思います』
県のまとめでは県内の重点医療機関では今日までに医療従事者の休職者が732人に上っています。
また、一般病床の使用率は本島中部圏域が98.6%、南部圏域が97.6%、那覇地区が94.1%となっています。
県はPCR検査を受ける目的で救急医療は利用せず、症状がある場合は地域のかかりつけ医を受診するよう呼びかけています。