発熱外来に来る人が急増するなか、愛知県はオンライン診療の活用も呼びかけています。2020年からオンライン診療を導入している名古屋市内のクリニックを取材しました。

 名古屋市中村区の「名駅ファミリアクリニック」はコロナの流行が始まった2020年の春から、オンライン診療を導入しています。

 このクリニックでは、LINEなどの通信アプリを使って、予約や医師と連絡を取り、診察を受けることができます。

 今回が2度目のオンライン診療を受けた母親に話を聞くと…

「今回コロナで病院にかからなくても処方していただけるというところで、オンライン診療を選びました。しっかり話もきいて頂けて対応していただいたので。子ども2人を(自分)1人で病院に連れていくのもなかなか大変なので」(子どものオンライン診療を受けた母親)

利用者は先週に比べ1.5倍に 必要に応じて来院のケースも 

 このクリニックでは、今回の第7波でオンライン診療の利用者が増加したといいます。

「先週の半ば(13日)ぐらいから増えてきているかなという印象はあります。それまでの1.5倍ぐらい」(名駅ファミリアクリニック 家庭医療専門医 田島光浩院長)

 オンライン診療には、対面でなければ診断がしづらいといった課題もありますが、田島院長はメリットも大きいといいます。

「医療機関の中に入ることなく診察できるので、これが1番大きなメリットかなと思います。(一方で)特に小児だと、のどの所見を診たり、聴診で胸の音を聞いて初めて診断がつくこともあるので、どうしてもそれに比べると診断がつきづらいていうようなこともあるので、必要に応じて直接来院してもらうケースもある。どういう風にやったらいいか分からないという方も、まずはご相談いただけると」(田島光浩院長)

オンライン診療を受けるには

 まずは電話診療やオンライン診療を実施しているかを、かかりつけ医に相談してみてください。

 かかりつけ医では実施されていない場合や、かかりつけ医がいない場合は、『厚労省オンライン診療 医療機関』で検索してみてください。

 ホームページに医療機関の一覧が載っているので、最寄りの機関に相談してみてください。予約の際には、保険証記載の情報が必要になります。

 オンライン診療で処方された薬は最寄りの薬局で受け取ったり、機関によっては配送に対応している所もあります。

(7月22日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)