厚労省は、寒くなるこれから、インフルエンザと新型コロナが同時に流行する可能性が極めて高いと注意を呼び掛けています。
6日午前の名古屋市内のクリニックです。こちらの子どもは、きのうの夜から鼻水と鼻づまりの症状が。母親は「おとといぐらいから咳と鼻水が結構出ていて」と言います。
ここ数日で目立つというのが、気温の変化で体調を崩す子どもたちです。
「寒くなって風邪の症状が出ていると思うから薬を出しておきます」(今泉クリニック今泉勲院長)
保護者からは「(4歳の娘が)今週になって咳と鼻水が。急に寒くなったせいなのかなと思っている。私も鼻水が出ています」と話しました。
今泉院長は「鼻水や咳の症状、いわゆる風邪の症状の中で、コロナの検査をしても陰性の方が増えてきている」と指摘します。
8月は新型コロナの検査を、1日40人ほど行っていましたが、現在は、1日10人ほどで、陽性者も数人程度です。
厚労省「同時期に流行する可能性“極めて高い”」
新型コロナの患者は減ってきていますが、寒くなってくると、気になるのが「インフルエンザ」です。
「(日本で)ここ数年はインフルエンザは流行っていないが、最近の状況を見ると、南半球で特にオーストラリアでインフルエンザの流行が見られたと聞いている」(今泉院長)
厚生労働省は、南半球でのインフルエンザの流行や行動制限の緩和などから、今後、新型コロナとインフルエンザが同時期に流行する可能性が「極めて高い」としています。
そうしたなか、こちらのクリニックでは10月からインフルエンザワクチンの接種をスタートさせました。6日午前は、親子で接種する人の姿が見られました。
今泉院長は「今年は新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキットを利用してどちらも対応できるようには考えている」と話します。日ごとに寒さが増すなか、医療機関では、同時流行への備えを進めています。
(10月6日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)