乳幼児への新型コロナワクチン接種の対象は生後6カ月~4歳まで、岩手県内では約3万2000人が対象となっています。
大人と同じく接種は努力義務ということで、本人や保護者の判断ですが、乳幼児なので保護者が判断することになります。
接種のスケジュールを見ると、ワクチンは3回で完了とされていて、1回目から2回目は3週間、2回目から3回目は8週間、間隔を空ける必要があります。
しかし、今のところ接種を受けられるのは3月末とされていて、4月以降の見通しは立っていません。
そこで年度内に3回目の接種を完了するためのスケジュールを逆算すると、2回目は8週間前の2月3日まで、1回目をその3週間前の1月13日までに接種する必要があります。
ただ乳幼児はこの他にもさまざまな予防接種を受ける必要があり、日程の調整は難しいです。
各市町村はこのスケジュールを基に準備を進めているので、接種を受けるかどうか早めに判断する必要があります。
一方、多くの保護者から不安の声が上がっています。
多かったのは「長期的な影響が心配」という声です。
こちらについては厚労省のホームページで、コロナワクチン(mRNA)は短時間で分解され、遺伝情報には組み込まれないので長期的に残ることは考えられないとしています。
また、「副反応が心配」という声も多いですが、日本小児科学会理事の齋藤昭彦教授によりますと、副反応は大人と変わりないが、乳幼児は痛い・だるいなど自分の状態を言葉で表現できないので、ミルクの量や泣き方など普段との違いに注意してほしいとしています。
さらに4歳以下となると感染対策が難しく、唯一できる積極的な予防手段がワクチン接種。
重症化を予防するという観点で接種を検討してほしいということでした。