琉球放送「時の首里彩画」毎週日曜22:54~22:57放送

沖縄の古都・首里を舞台に、史跡、伝統、人、芸術など、その魅力を余すことなく伝える3分番組。 音楽は、若手琉球古典音楽演奏家・親川遥、ナレーションは宮沢和史が担当します。

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着物
和ギャラリー秋風
玉城千秋

水の表現が独創的な藍型(エーガタ)のお着物に流水文様と波頭をリズミカルに
配した帯を合わせました。いずれも城間栄順作の逸品です。
お着物の水文様は、まるでコンコンと清水が湧き出ている様な
神聖な力を感じる表し方です。
一般的には、流水と楓の取り合わせを竜田川文様、渦を巻いた水文様を観世水文様と
呼びますが本作品の水は、どちらとも異なる独自の意匠だと解釈しています。
穢れを祓い清浄にする力を持つといわれている水文様の新たな表情をお楽しみください。
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真福地のはいちやう節

歌詞:若水に面 洗て九重に のぼて首里がなし みおんき拝ま

意訳:元旦の若水で顔を洗い清めて首里城に登り、国王様を拝見しましょう

解説:若水とは元旦の早朝に井戸から汲んだ水のことをいい、邪気を払い身を清める力があると考えられていました。若水で顔を洗い身を清め、国王様を拝み、その一年が良い年であるようにと祈る心情が表現されています。
琉球開闢の地で最高の聖地とされる国頭村辺戸では、新年を迎えるにあたり安須杜岳ふもとの御嶽にある聖水を汲んで五穀豊穣の儀を執り行っていました。その水が首里城にも「若水」として献上され、琉球王国のさらなる繁栄を願っていたとされます。この一連の行事を「お水取り」と言い、現在でも大切に継承され執り行われています。
古来より人々は命を司る水を神聖なものとし、大切にしてきました。枯れることなく湧き続ける水は豊かな国の象徴であり、その豊富な水が首里の人々の暮らしや文化を潤し、今日まで繋いできたのです。

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