天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学の4年生となり、コロナの感染対策で控えていた通学を12日からスタートし、報道陣の前で大学最後の1年間に向けた抱負を話されました。

■愛子さま 学習院大キャンパスに

 マスクを着け、春らしい白地に花柄のブラウスにベージュのワイドパンツ姿というカジュアルな服装で登校された愛子さま。学習院大学のキャンパスで報道陣の問い掛けに答えられました。

 愛子さま:「(Q.実際に通学できるようになってよかったですね?)大学最後の1年間、この緑豊かなキャンパスで良い学びができましたらと思っております」

■入学から3年間 ほぼオンライン授業

 愛子さまは3年前、文学部に入学しましたが、新型コロナウイルスの感染対策で通学せず、ほぼ、すべての授業をオンラインで受けられていました。初めての登校も入学からおよそ半年後でした。

 愛子さま:「半年遅れではありますが、キャンパスを実際に訪れ、先生方や学生の皆さんにお会いできることをうれしく思います。大学では新しい知識を得た時に感じられる喜びを大切にしながら、様々なことに取り組んでいければと思っております」

 そして、入学式も1年遅れの大学2年生になられてからお住まいからオンラインでの参加となりました。愛子さまが20歳を迎えられたことについて、天皇陛下はご自身の大学生活にも触れ、このように話されています。

 天皇陛下:「私自身の大学生活を振り返ってみますと、気が付けばもう40年くらいも前になりますが大学では様々な人たちと顔を合わせて授業を受けたり、放課後の部活動で一緒に参加したり、見ず知らずの人と学生食堂で隣り合ったり、新しい発見と経験の連続であったように思います。そういう意味でも愛子には、感染症が落ち着いて、いつの日かキャンパスに足を運べるようになると良いなとは思います」

 大学3年生もオンラインで授業を受けることになられた愛子さま。大学で一部、対面授業が再開されるなか、通学されない訳とは…。

 テレビ朝日宮内庁担当・遠藤行泰記者:「これまでオンラインで授業を受けられていたということだが、一つは両陛下にコロナをうつしてはいけないというお気持ちが大変強かったということを聞いています」

 側近によりますと、愛子さまは「登校したい」というお気持ちもあるものの、両陛下のことを考えられたといいます。当時、側近は「愛子さまの心が揺れるなか、侍医とも相談のうえ、こうした判断に至った」と話していました。

 テレビ朝日宮内庁担当・遠藤行泰記者:「愛子さまがきょうからいよいよ大学生活をキャンパスでスタートさせる。大学4年生ですから残り1年、キャンパスライフを送るにあたりぜひ友人を作ることができればと期待する」

■誕生日に友人からペンダント

 愛子さまが21歳の誕生日を迎えらた際、宮内庁が公開した映像からは友人を大切にする愛子さまのお気持ちが伝わってきます。胸元に高校時代の友人から送られたハート型のペンダントを着け、その絆を示されたのです。

 いよいよ始まった本格的な通学。愛子さまは日本語日本文学科で古典文学などを学んでいて、今後、卒業論文の執筆にも取り組まれる予定です。では今後、どのような道を進むのでしょうか。

 テレビ朝日宮内庁担当・遠藤行泰記者:「愛子さまは海外への留学にも関心があるということです。学習院大学を卒業してから海外留学するか、あるいはキャンパスライフが1年間ということになるので、コロナ禍で通えなかった大学生活を大学院という形で取り戻すことになるのか、これから今後の進路は決まってくるかと思う」

 海外留学については特別な思いを持たれているのではないかといいます。

 テレビ朝日宮内庁担当・遠藤行泰記者:「天皇陛下もイギリスのオックスフォード大学に留学され、雅子さまも外務省に入ってからオックスフォード大学に留学。愛子さまも両親の姿を見て海外への留学はかなり現実的に夢を描かれているのではないか」
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