【朗読】「新・遠野物語」遠野山中に住まう“犬伏老人”が語って聞かせた、腹の皮がよじれるほど奇天烈な話。名著“遠野物語”に挑む、現代の怪異譚!【フィクション/井上ひさし】
[音楽] 今回は井上久しの新塔の物語を朗読します 柳田邦男は遠野物語を次のように始めて いるこの話は全て遠野の人佐々木京石君 より聞きたり昨明治42年の2月頃より 始めて野分おりおり尋ねきたりこの話をせ られしを引き接しない長石君は話上手には あざれども誠実なる人なり自分もまた一時 一句をも加減せず感じたるままを書きたり 主に遠野教にはこの類いの物語なお数百件 あるなら我々はより多くを聞かことを切望 す国内の村にしてよりさらに深きところに はまた無数の山神山人の前説ある べし根川はこれを語りて平人を戦慄 せしめ柳邦男に習って僕もこの新社島の 物語を以下のごとき書き出しで始めようと 思うこれから何回にわって語られるお話は 全ての近くの人犬 から聞いたもので ある昭和28年10月頃からおお犬伏老人 の岩屋を訪ねて筆記したものである犬伏 老人は話上手だが随分イチ臭いところが あり僕もまた多少の古代壁があるので一時 一区当てにならぬことばかりあると思わ れる考えるに遠野の近くにはこの手の物語 がなお数百件あることだろう僕としては あんまりそれらを聞きはないのであるが 山神山人のこの手の話は平人の腹の川を 少しはよじらせる働きをする だろう犬伏老人に初めてあったのは今も 書いたように彼これ20年ばかり前のこと で僕はその頃入学したばかりの大学の文学 部を休学し東野からさらに東の海岸へ記者 で1時間ほど先のか市という港町に住んで い 学史が続かなくなったのと学校の勉強が つまらないという2つの理由から休学する ことにしたので あるその港町では母が小さな酒場をやって いたしばらくの間僕はその酒場の2階の3 条まで寝起きしながらどこかに格好の 働き口はないものかと職業安定書に日産 する毎日を送って い1ヶ月ほどして願ってもない勤めが 見つかっ 港町から歩いて2時間ばかり遠野の方角へ 逆戻りした山の中にその夏新設された国立 療養所が職員を募集しているというのだ 給料は安いが勤務時間は9時から5時まで で残業はない夜は自分の自由に使えそうで ある食と銃は母親のとろから通えばただだ から給料に手をつけずにそっくり貯めれば それが学になる夜は勉強しようそして学費 の安い国立代のできれば医学部を受験し 直そうそんな川残をしながら応募した ところ運よく試験に受かったが療養所の 職員を実際にやってみるとこれが考えてい たよりもはるかに重労働だった手に持つの はせぜぺぐらいだろう仕事は帳簿けか なんかだろうと他をくっていたら出勤した 日から長を持たせられた用所の背後はすぐ 山だがこの山は所の所有になるもので山の 枯カレダを長名で切って当期の事務所の ストーブにくべる巻を用意するのが秋の間 の僕の仕事だったので ある最初の日慣れない長男を握ったために 半日で手のひらに豆がいくつもできた 昼休みに潰れた豆の水手に夫婦息を 吹きかけながら休んでいると谷川を挟んだ 向の山からに突き刺すようにラパの音が 聞こえてきたラッパと言ってもそれはただ のラッパではなくトランペットで谷側の水 よりも住み切った音が両両とあたりの山を 駆け巡った素人の耳にもこれは随分年期が 入っているなと分かる寝 だ体こんな山の中で誰がトランペットを 吹いているんだろうか目を細めて向いの山 を眺める との中ほどに黒むとした穴が見えその穴の 横に人影が1つある時折りその人影が ピカリピカリと眩しく光るトランペットが 太陽の光をこちらへ跳ね返してくるん だろう聞き惚れているうちに昼休みが 終わりトランペットの音も止んだ人影は穴 の中に消えたが日の隔たりは直線距離にし て100mはたっぷりあったから人相や 服装は一切全とし ない東北の山の中のそのまた山中に飛んだ 水人がいたもんだと思いながらその日は 仕事を続け たしかしトランペットが鳴り響いたのは その日だけのことではなかったある日も またそのある日も昼時になると決まった ようにトランペットが鳴ったどうやらそれ は毎日の習慣らしい曲目は分からない とにかくどれもクラシックの曲のようだっ た2週間もするうちにその吹きの習慣は僕 の習慣にもなったトランペットが鳴ると僕 は長を振るうのをやめ弁当を開き トランペットが止むと立ち上がって長に手 を伸ばした秋が深まっていった僕は仕事に もなれ少々調子の悪い日でも156話は 確実に薪を作っ た11月に入るとこめの日が続き山は雨で った 日は上司である庶務主人が今日は休んでも いいよ休みに事務室でブラブラしてい なさいと言ってくれたけれども僕はゴムの かっぱを借りて山へ出かけた主人は僕の 後ろ姿を見送りながらあいつはなかなか よくやると関心していたようだが別に僕は 仕事熱心だったわけではない昼休みの トランペットに引かれていただけの話で ある その日も朝から霧のような雨が降っていた そして昼近く小粒の雨に変わった午仕事は やめよトランペット聞いたら山を降りよう そう考えて雨を含んですっかり重みを増し たカレダを集めていたがどうしたことは その日に限っトランペットはならなかっ僕 は妙に心配になった吹きの身の上に何か 良くない異変が起こったのではある まい降り続く小で少しさを増した谷川を 渡り落葉をじくじくと踏んで僕は向山の穴 に近づい穴からは薄紫色の煙がゆっくりと 流れ出て いるごめん くださいおずおず声を かける誰だね中から低いしゃがれ声が帰っ てきた向いの山でづりをしている療養の ものですどうして今日はトランペットが ならないですか穴の中からは返事がなかっ た具合でも悪いんですか重ねて聞くと ああ冬が来る前はいつも神経が 出る大にそうな声と共に路人が1人穴の中 から顔を出したそして片方の手を穴の 入り口の丸田の柱に当て腰をかめながら下 から僕の顔を眺めあげ こんな山の中の穴に住みついている人間の ことだからさぞやむさ苦しい風をしている ことだろうと思っていたのに老人は意外な ほどさっぱりした様子をしている腰までの 綿入れの上に長い顔を乗せている顎には 丁寧に刈り込まれたごま塩髭を蓄えている 口は少し前に突き出しており唇は熱かっ 唇の熱いのはトランペットを複製鼻は丸く て大きいおまけに霜焼けにかかったように 赤い細い目が優しく光ってい一言で言えば どことなく狐を思わせる放はクラシの スキーボで抑えて毎日トランペットを 楽しみにして聞いてたもんですから聞こえ ないとなると急に気になってそれで何か あったのかなと思ってちょっと覗いてみた んです老人の目の光がさらに優しくなっ気 にかけてもらって ありがたいなんでもないんならいいんです さよなら帰りかけた僕の背中に老人の声が 追いかけてきたお茶でも飲んでいかないか ね見上げると雨はみぞれに変わっていた こんな時に温かい茶はありがたい僕は老人 の後について穴の中に入っていこれが犬伏 老人と口を聞いた始まりだっ た穴の中も老人の風と同じに綺麗に片付い ている穴の広さは相当なもので重畳魔ほど もある周囲には薪が天井まで積んであって 岩壁は見えない下は板床である出口を入っ てすぐのところに仕切ってあるいりではソ がパチパチと音を立ててい天井からは ランプがぶら下がっている奥に布団が敷い てあってその枕元にトランペットが 放り出して あるトランペットがお上手なんすねピが 残らずかけてのこぎりの目のようになった 茶碗からお茶をすすりながら僕は言っ た詳しくは分かりませんが素人離れして いると思います老人はケラケラと笑った ひろとわりしてるはよかったこれでも昔は 黒とプロのトランペット吹きだったんだが ねいや東京のある公共楽団の席 トランペット者だったのだ僕は驚いて老人 を見つめた老人はこっちの反応を伺うよう にしてニヤニヤしそう言われてみると老人 の佇まいはなんとなく品が良く動作も洗練 されているように思われる言葉にもなりは なく一応はちゃんとした標準語である しかし中央の公共楽団の主席トランペット 者がなぜこんな山の中に住みついているん だろう老人は僕の心の中を読んだようで もう1杯茶はどうだねとこっちに夜間を 渡してよこしたその私がなぜこんな山の中 に住みつくようになったが聞きたいがね僕 は 頷いどうせ外はみぞれぶり午後から休みだ 時間はたっぷりとあっ たありゃもうだいぶ前のこと 確か大正の関東大震災の起こる23年前 私たちのオーケストラが東北地方へ演奏 旅行に出かけたことが ある老人は茶で唇を示しながら遠くを 眺める目つきになった僕はいりに手を かざしながら老人の次の言葉を待っ たオーケストラ など東京でも珍しかった時代だからこの 演奏旅行は行先崎で受けだったそして最後 の演奏会場がこの先の大橋という山の中に ある鉱山の行動だったんだが演奏終わって 宿しの職員料に戻りさあ明日は山を降り 馬車で遠野へ出て遠野からバスで花巻まで 行けば汽車に乗れる記者に乗れば東京は目 の前だと30名近い大院が鉱山側で用意し た先で大はしゃぎにはしゃいでいるとそこ へ鉱山の職員が前方手に顔を出した連邦は 渡し当てで開いてみる前から嫌な騒ぎがし たそしてその紫が当たっていた前方には こう書いてあったんだよ妻きすぐ 帰り言うのを忘れていたが私はその人月 ばかり前に下宿の娘と結婚したばかりでね 1週間も一緒にいないうちに奏旅行に 出かけてしまったというわけでま10年 20年と連れ添った女ならそう慌てはし なかったんだろうがその時はひどく妻が 可哀そうに思わり私は鉱山の職員に行った これからすぐ山を降ります里降りたら馬車 で遠野まで飛ばすつもりですから鉱山 出入りの馬車へ紹介所を書いていただけ ませんか鉱山の職員は私を引き止めた夜山 を降りるのは基金ですこの辺りにはまだ狼 がいますし夜になると矢平気で水を うろつきますからそれにこの山奥には山人 というのがいてこの三々に捕まると生きて は帰りないそうです幸い私はまだいつども その三々というのにやったことはありませ んが大院の連中も口を揃えて1日待てと私 を引き止めた確かに心配でいてもたっても いられないだろうその気持ちは分かるが 1人じゃ危ないどうせ明日はみんな一緒に 山を降りるんだ東京へ着くのは1日遅く なるにしてもそれでもその方が安全だよ私 は連中の言うことなど聞く気はなかった その1日の差で妻の死に目に会えなくなっ たらどうするんだそんに妻だって私の顔を 見れば少しは元気ずに違いないひょっとし たら私の顔見て持ち直すかもしれないその ためには1日でも帰らなくてはなら ない私はトランペットケースを左手で しっかりと抱き右手に鉱山の職員が貸して くれたちを掲げて里へ向かって3里の山道 を歩き出した確か夜の9時頃だった月の ない夜で真っ暗闇ちの明りだけが頼りだっ たがこれがどうしたというのか理ほど降り たところでふーっと消えてしまっ あに私はタバコを吸わないからマチの 持ち合わせはない一時は闇の中で途方に 暮れていたがぐずぐずはしていられない足 をそろそろと前に出し地面を確かめるよう にしながらまたしばらく歩いたと急にあり がなんと話しに明るくなり出した雪が降っ てきたんだいやあんたも知ってるように雪 というやは無論光りはしないがそれでいて 当りは明るくする性質があるほら雪明かり というやつさいやおかげで足元が定まった 私は遅れを取り戻そうと思いぐんぐんと 歩いていったしばらく行くうちに少し風が 出てきた雪は吹き出した上から下から右 から左から桜の花びらほどもある大きな雪 が降ってくる音もなく雪が降るなんてよく 言うがあれは間違いだねあの時の雪はさあ さ カサカサはっきりと音を立てて振っていた よ私はもうそのものすごさに呆れて1分か 2分棒立ちになったまま南国何長という 切片の前寄りでくるのを眺めていたそれと 錯覚というわは妙なもので雪がぴたりと中 に止まって見え逆に自分が中へ舞い上がる ような気がし始めた私は怖くなって なるべく上を見ないようにしながらただ もうやたらに道を急い だ ガー [音楽] 時折り遠くで狼のホエルを音がした私は その声と反対の方角へ歩くようにした怖い せもあったそれに狼のいるところは山ん中 その反対が里だろうと思った からどれだけ歩いてからだろうか私は自分 が妙なところを歩いていることに気がつい た里に近づくに連れて道の幅が広くなって しるべきなのに少しずつ道幅が狭くなって きているんだ心の中に焦りが生まれてきた 腕時計に目を近づけてみると単身と長身が まさに重なって真上を刺そうとして12時 だ里までは3里3時間も歩いたんだから ボツボツ里の明かりが見えてきて良い頃な のに明りのあの字も見えてこ ない道に迷ったかな呟いて思わずぞっとし た井生の中を冷たい風が通り抜けていった 立ち止まって考え込んだが動くのをやめる とますます不安になる一方だ私は当ての ないままはあはあと肩で息をしながら 思いついた方角へ進んでいった役にも立た ぬちは捨てたそして街灯の襟を立て雪の中 を30分はたっぷり前進しただがね雪の中 での全身ぐらい当てにならないものはない な自分はまっすぐに歩いているつもりでも 人間には右か左へわずかながらそれる周壁 があって大きな縁を描いてまた元のとこへ 戻ってくるものらしいその時の私もそう だった30分も歩いてひょいと気がつくと 白一食の雪の中に何やら黒っぽいものが 見えたから気になって雪を払って持ち上げ てみるとそれは恐ろしいことにさっき捨て た長人なんだ よさすがに疲れが出てどっと気落ちがし雪 の中に座り込んだもうだめだ俺はここで小 にするのかもしれないそんなこと考え ながら雪を書いて口に詰め込みふと右の方 に目をやって私は喉のであっといい思わず 雪を吐き出したというのはそんなに遠く ないところにポツンと1つ明りが見えてい たからなのささっきは見えなかったはずだ がそれにしてもこれでどうやら命は助かっ たぞ私は雪を膝でこぎながらその日の方へ 近づいていった雪の中に一軒の家が立って いた左半分はどで暗い右半分は住まいに なっていて生子がピシャリと締め切って ある ランプの明りがその生子を温かい代々色に 染めていた形ばかりの狭い庭を横切って 表示の方へ近づくと中から誰と若い女の声 がした雪の夜道に迷って何十しているもん ですどの住出でも結構です今夜一晩休ませ ていただけないでしょうか必死の思いを 込めてそう言うとからりと生が開い た料の女だったね年の頃は26室痩せて いるがどなく赤した女だったそれはお困り でしょう ね女は縁側に膝をついて私に軽く釈した 生時の隙間から中に目を走らせると中は いき真ん中にいりいりの周りに薄が敷いて あるいりには火が燃えていたその日の上で 大鍋がぐつぐつ煮えたっていそれから大変 に厚かましいお願いですが何か一口食べ させていただくわけにはいきませんか もちろんお金はお払いたします女は体を 固くしたようだった止めて差し上げたいの は山々ですけど主人に聞きませんと私の口 からは何とも申し上げられないんですご 主人今山に入ってます人は大変な焼きもち 焼きで留守の間に私が男の方を家入れ勝手 に止まっていきなさいと言ったとしたら何 をしでかすか知れませんしかし私があなた の情夫ででもあるんならとにかく私と あなたは一面式もありませんたまたま道に 迷って一夜の宿を願い出ただけでしょう 話せば分かってくださいますよ女は首を横 に振った主人にはそういう常識が通用し ないんです誠に気の毒ですけれど主人が 帰るまでこの縁側でお待ちくださいな 女は中へ引っ込んだが生じは閉めずにその ままにしていったそれが女のせめてもの 思いやりなんだろう生時の間から大鍋の中 で煮えているものの匂いが外に流れ出した 香ばしい匂いだっ たやがて女が裏へ立ったなかなか戻ってこ ない半日間胃の中に入ったのは1号ばかり の酒とわずかな酒の魚私は猛烈に腹が空い ていたそこで私は縁側へ駆け寄って靴を 脱ぎ捨ていり端へかみんだ鍋の中で煮え てるものが何か分からなかったが一口 くすねてやろうと思ったんだだが蓋を取っ て鍋の中を覗いた私はその中で煮えていた ものを見てその場に立ちすくんでしまった 鍋の中では赤ん坊が紫色に煮えてい たびっくりなさった でしょういつの間に戻ってきたのかどに女 が立っていた手にはナをぶら下げている 勘弁してください悪気があって鍋の中覗い たんではないんですただ腹が空いていたん で女はゆっくりとナを振り上げた見逃して ください今すぐここから出ていきます今見 たこと誰にも喋りません女はナを 振り下ろし た1本の太い薪がどで2つになったそれ から女は私に向かってにっこり笑ったそれ は人間の赤んぼじゃありませんよ猿 です猿には毛が生えているはずだが 鍋の中のものには毛がない川を配んです よしかし何のために 猿猿の丸煮汁は肺病によく聞くんです町へ 持っていけば大鍋1つの煮汁が2円には なるんです よそう言われてみると確かに鍋の中のもの は人間の赤ん坊にしては頭が小さ すぎる肉はどうなさるんです は外へ出ながら聞いた食べ ます女は簡単に答えた猿の肉は油が少なく て柔らかいんでおいしいんですよ私も初め のうちは気味が悪くて箸がつけられません でした けれど後半のところで女の眉が曇っ たあなたこの土地の人じゃありませんね 東京の方でしょう私の問いに答えず女は わった巻きを抱えて立ち上がり端に巻を 並べた体どうしてあなたのように美しい人 がこんなところで猿などを重ねて問いかけ た時女が立ち上がり勢いよく少女を閉め ながら鋭い口調で言っ た主人が帰ってきたようです耳を済ますと 犬の声が近づいてくるそれから感じでぎゅ ぎゅっと雪を踏みしめる 音そのうちに犬の声が急に間近になったか と思うといきなり庭にある白犬が踊り私に 向かって吠えたてた再び生子が開き女が出 てきたひろ静かにし なさい女は犬を接してから庭の向こうへ声 をかけたお帰りなさい女の視線をたどって いくと1人の男へ行きついた男は庭を 横切るとしていた熊川の袖なに傘をかぶっ ている腰にりの山刀をぶち込み右手に黒 するを下げていそう背たけは大きくはない が肩幅が広くがっちりした体つきで あるなんだこいつ は男は良住の筒口を私の花の先に向けた道 に迷ったんだそうです女が答えた止めて くださいと頼まれたんですけどあなたが 帰るまでは返事ができないと申し上げて おきまし た雪の上に両膝をつき私は頭を下げた どうぞ一晩だけ止めてください明日は早く 経ちます決してお邪魔にはなりませんから 失礼ですがお礼も差し上げるつもり です男は私をしばらく眺め回していたやな 目だった ね蛇のようなとはああいうのを言うん だろうが半分死んだような冷たい目だっ たよかろおいこの男に何か食い物をあがっ ておき物置きに寝せたらいいだろ男は思っ たよりあっさり止まるのを許してくれ た女の案内で物置きに行った鳥網や樽やむ などがきちんと整理してしまってあった女 はどに板を並べその上にむを置き重から 運んできた洗米布団を敷いた最後に女は木 の割に持った泡を私の前に差し出した ありがとうございます霊を述べたが女は 答えずに出ていったその時表にちらりと男 の影が見えたなるほど男の監視付きでは 喋りたくても喋れ ま私は泡がを食べ洗米布団にくるまって すぐに眠りに落ち た老人はここでいりにそを継ぎ足しそれ から僕の顔をじっと見つめた 話はそれ だけわってなさろなもちろん話はこれから さ老人はパチパチと勢いよく燃えだしたそ の上に2本ばかり太い薪を乗せ ながらさて夜明け近くとまた昔話の口調に 戻っ たと冷たい風を顔に感じて私は目を覚まし た枕本に誰か立っていただ誰です慌てて 起き上がると枕本に立っていたのはあの女 だった女は唇に指を当てて静かにと合図し ながら私の前にしゃがみ込んだ序盤の襟が け嫁にも白く乳ぶさが盛り上がって見え たお願いがあるん です女は私の視線を感じたのか襟を書き あわせ たあなたが見抜いた通り私は東京の生まれ です18歳まで四谷で育ちました18歳の 時に友達と浅草遊びに行ったんですけれど その時今の主人にさわれましたさわれた そう です主人はその頃浅草の見物屋に出ていた んです生きた鶏や蛇をお客の前で食べて 見せるのは主人の芸でした主人は舞台の上 から私に目をつけていたらしく小屋の外で 雇用に行った友達を待っていた私を いきなり殴り倒したんです私それっきり何 も分からなくなってしまいましたそいつは ひどい気がつくと記者の中でし た主人はその日で見物をやめ私を連れて 生まれ故郷のここへ戻ってきたんです何度 も逃げ出す機会を狙いました4度か5度 実際に逃げ出しても見ましたでもいつも もう1というところで主人に捕まってしま です女はくるりと後ろを向き盤の襟を緩め て少し落とした夜明けの白っぽい光の中に 女の背中が見えたがそれはひどい背中だっ た雪どけのドロンコ道のように火傷の後で でこぼこになって いる捕まるたびに火のついた薪でこのよう にせかされ ます分かりました危くこ死ぬところを あなたに救われたんです今度は私があなた を救い出すですつまりあなた私に一緒に 逃げてくれとおっしゃるんですね女は こちらに向き直りながら襟元を直し首を横 に振った私が一緒では足でまといまた 捕まってしまうのが落ちです わじゃあ一体どうしようとおっしゃるん です東京へおつきになったら四谷の私の家 に連絡していただきたいのです私がどう やらこうやら無事に生きているということ を伝えてほしいですそして警察と連絡を 取って私を救いに来るようにと私は何度も 頷いてそんなことぐらいお安い御用だと 受けたそれから女の名前と四谷の実家の所 番地とを聞きそれを心に掘りた女は別れ際 にあそうだわ何か思いついて大きな声に なっ た私は女を制したご主人に聞こえたらどう するんですしかし一体何を思いついたん です女は座り直して深いため息を1つつい た主人はひょっとしたらあなたを殺す つもりかもしれませんななんですって明日 の朝ご飯の時に主人がまた道に迷うといけ ないわしが里まで送ってやろうと言って 道案内に立とうとしたらどうぞ気をつけて 主人はあなたを途中で殺すつもりなんです から私の歯はガチガチとなった夜明け時の 冷え込みと恐怖とが一緒にやってきたのだ から仕方が ないその時助かる方法が1つだけあります ここから2人ほど先に地蔵様が立ってい ますそしてその先に熊がびっしりと生えて います主人の隙を見てこの熊田の上を一気 に滑り降りるんですそれで降りたところに もう1本道があり ますその道を ほど下ると新苗字というお寺があるのだ けどこの寺に逃げ込むことができれば いくら主人でも諦めるでしょう清明から里 までは一理もありませんあとは寺の人に里 まで連れて行ってもらいなさい清明清子と 私は寺の名前を繰り返しつぶやきながら頭 の中に叩き込んだ私のためにもうまく逃げ てくださいね祈っていますわこれまで4人 の人に同じことを頼みましたけど4人が4 人とも 殺された はいしかしご主人はどうして人を殺すん です人間の生き肝は高く売れますわ大抵の 病気はそれでケロリと治ってしまうんだ そうです けど女は風のように姿を消し た1時間ほどして物置きの戸を激しく叩く 音がしたおいミスだ ぞ男がので怒鳴っていた私は懐中を確かめ 東京までの交通費を残し後の金をちり紙に 包み外へ出て男に手渡した123円あると 思います止めていただいた礼のつもりです からどうぞおめください男は当然のように 受け取った香川に文字をやせだ雪道には腹 が1番頑張りが聞く ぞ屋の端に座るとすぐ朝飯になったみは星 わらびの塩汁に餅が入っていた気持ちに 余裕でもあれば結構うまかったろうと思う んだがその時の私にはそんな余裕はない男 が見送っていってやると言い出さぬように 指は迷いましたが今度は大丈夫ですとか 大体が学生時代スキー部にいたんで雪道は 得意でとかこの家の前の道を道なりに降り てけば里につつけるんでしょ楽なもんです よとか言っては1人でで帰れることを強調 したごちそうさ私は箸を置くと同時に 立ち上がった色々とどもありがとうござい ました言い終わった時にはもうどで靴を 履いていたそしてではと曖昧に口の中で つき外へ 飛び出す男はまだ何も言わんうまくけれ そうだ庭の雪を蹴って道へ出たその時何を そる男の声が追いかけてきた背中に先のつ を入れられようにぞっとしたこの空では朝 のおは雪も降らんだろゆっくり行く方が いい振り返ると男が縁側から左と雪の上に 飛び降りてわくに足を入れようとしていた 私は空元気をつけて口笛を吹き空を 見上げる真似をしたそうですねいいお天気 のようですねおっしゃる通りにのんびり 行きましょう男が道まで出てきたうんそう しろしかし雪水というやつは何の目印も ないもんだからなまた迷うといかん里まで 送っていて やろう突然雪の道にぽっかり大穴が開き私 はその穴の中へ突き落とされたような気が したいいえ大丈夫ですさい情ねわけじゃね 物はついでだ送って言ってやろ本当にいい んですひんな野郎だな俺が人様にせずにし てやるなんて思いつくのは3人にといは5 人にとみたに2ことなのさそのせかの俺の 先をなぜそうすぎなくこだわれ男は 恐ろしいほどの力で私の胸ぐらを捕まえて ねじあげた街灯のボタンが1つ2つ弾けて 飛んだ男の肩越しに縁側に立った女が見え た女は悲しそうにした顔をかかに横に振っ ていたその顔には今は主人の言うことを 聞いておきなさいそして途中でように なさいそう書いてあるように見え た分かりました じゃあんないお願お願いしましょうか何 悪いと思ったもんですからつい遠慮してい たんだ男は私を突き放し犬を呼び寄せた犬 を連れて行くつもりらしい男からは逃げ きれるとしても犬はどうだろうか30mも 走らぬうちに追いつかれてしまうんでは ないだろうかさあいこ が私は形状へ向かう死刑囚のような気がし ながら男の後に従った犬も唸りながら後 からつい逃げるそぶりでもしてみろ俺が 噛みついてやる犬のあげる低い唸り声は私 にはそう聞こえ た道は林の間を右に左に曲がりくねりつら おりになって続いていたこれでは前の夜 迷ったのも当然だ林が切れると片方に崖の ある道になった崖の下にもう1本平行に道 が走っている道を降りていくに連れて崖は 低くなり下の道との距離は短くなっていく やがて遠くに地蔵様が見えてきたそして その向こうには熊が美しげりその上に雪が 積もっていたあれだな私は腰をもじもじさ せながら歩き始めたなんどどうした男が 聞いた ちょっとよを足したくなったんですが私は 頭をかいたいいでしょうかよを足しても 悪いと言ってもえきれるものじゃねえだろ 俺も次合う男は熊の上に尿を放った東野の 釣し便 だ東京では同じことを関東の釣ション弁と 言います よ男の尿は長引きそうだったに犬までが 主人の真似をして片足を上げている今だ私 は熊の上に身を投げた雪が油の役目を 果たして面白いように滑るあっという間に 下の道へついた女は教えてくれた通り 向こうに寺の三門が見えた私は三門に 向かって走り出した上の道では男が わめき散らしていた追いかけようにも雇用 が済まないから放尿機をしまい込むわけに はいかないのである男は慌てているよう だった犬も主人の慌てぶりを見て狂って いるこっちがが50mほど走った時 ようやく体勢を立て直したんだろうか男が 犬に白おえと言いつけているのが聞こえて きたきせくが足がそれに伴わない ようやっとのことで三門の前にたどり着い た時すでに犬は30m近くまで走り寄って きていた風にも三門は閉まっていた私は椀 を2つ伏せて並べたような三門の金具に手 をかけてガタガタよりながら開けて ください助けてくださいと悲鳴に近い声を あげたその時三門の中からぎゃーという 若い女の絶叫が上がった聞いて私の心臓は 凍りついたというのは他でもないその若い 女の声は東京で既得のとについているはず の妻の声に違いがなかったから だ背後から犬が唸り声をあげながら 飛びかかってくる気配がした私はなぜこの ような山の中の寺に妻がいるんだろうかと いかし思いながら中に犬の鋭い爪が 突き刺さるのを感じさらに一層強く椀を 伏せたような三門の金具にしがみついた 三門の中からまた妻の悲鳴が上がっ た老人はここまでを一気に語り終えそれ からいたずらっぽい目で僕を見 たその 時私はその妻の悲鳴ではっと目を覚ました 私の見ていたのは夢だった 椀を2つ伏せて並べたような三門の金具と いうのはよく見ればそばで寝ていた妻の 乳ぶさでね夢にうされて乳ぶさを掴んで ガタガタゆぶったんで妻がぎーっと悲鳴を あげたわけだ背中に食い込んだ犬の爪と いうのも実は妻の爪で ね僕はここで初めて老人にまんまと騙され ていたことに気がついた すると初めから 夢そうだひどい なあぼることはない大体大正の終わり頃に こんな血の果てまでストラが来るものか今 の話は遠の辺りに伝わるちょいとつっぽい 笑い話でねトランペットは小道具で他の ものに帰ればまた別の話ができるところが みそだ私ははそういう話をたくさん知っ てる血が向いたらまたおいでいくらでも 話してあげるから体を倒して穴の外の空を 見るとみれは今度は雪になっていた僕は 立ち上がったこの次こそそのトランペット の秘密となぜこんな山の中に住むように なったのかを教えて ください井伏老人は板敷きの上にごろりと 横になっていいともまた訪ねてきなさいと 僕に手を振って見せ [音楽] た山相の療養所は陰気で僕にはそこがおば 捨て山ならぬ病人捨て山のように思われた 結か患者の家族たちは療養所へ病人を 預けるともうあまり寄りつかなかった交通 の弁の悪いせいも確かにあったけれども 病人を託して帰る家族の表情にはこれで 厄介払いをしたという残酷な微傷がかかに 浮かんでいるような気がして入所患者が あるたびに僕は憂鬱になったもの だ僕の仕事はその用所で働く医師や看護婦 そして水治婦などの月給を計算することで これは3日もかければ容易に計算すること ができた残りの27日は事務室の机に法を つき昼になるのを待ちかねて暮らした 昼休みになれば犬伏老人の話が聞けるその 頃の僕の楽しみはそれだけだっ たそれにしても僕は老人から一体いくつ話 を聞かせてもらっただろうか僕はその 療養所で2年半ばかり働いていたから 少なく見積もっても500や600は くだるまいと思う一辺1000円として金 に換算すると56万円にはなるだろうなど と冒頭からいじ汚い話になってしまったが これには実は訳があるある時老人は昭和の 10年頃までこの地方に人様に様々な話を 聞かせていく爆かの銭をもらいそれで整形 を立てる話し売りと称する人たちがいたと 語ってくれたことがあるが僕はどうやら その話を思い出したらしいのだ思い出し ついでにこの話し売りの話を受け売りする ことに しよう私は女房運がなくてね一緒に3回も 結婚したのぞ最初のが東京の下町の娘次が よねタバがきぬという 女正確な月日は忘れたが何でも間もなく山 に根雪が降りそうな頃だったと思う岩屋へ 飛び込んで祈りの日で手を炙っていると奥 で氷の底を引っかき回していた老人が挨拶 の代わりのように言っ た3回も結婚できるなんてかって幸せじゃ ないのか なその頃の僕はできるなら世界中の全ての 女性と肌を接してみたいと無双していた つまり質より両論者だったわけである もっと簡単に言えば色気づいていたのだ 老人は氷の底から袖なしの綿入れを 引っ張り出しそれを肩に羽織るといりの前 に戻ってき た嫌いで一緒になるバカはいない好きだ からこそ一緒になるだから別れるのは辛い その辛いことを3回も繰り返すなはこれ よくよく運のない証拠だ よ自分に聞かせるように言いながら老人は 袖なし綿入れのあちこちについた糸屑を 丹念に拾った何回も水をくぐった綿入れ らしく色が随分落ちておりそはすり切れて 中の綿がはみ出しそうになってい たこの綿入れを縫ってくれたのは私の3度 目の妻だがねその女と最初にあったのはか の飲み屋だった飲み屋うん特殊な飲み屋さ 1階がドマ四畳犯ほどの座敷2階が余上犯 が二間下で酒を飲みその気になったら相方 の女と上の余上犯で寝るというやつつまり 春宿ですかそう に沿ってそういう飲み屋がずらりと並んで いた3度目の妻はそういった店で働いてい たんだ よじゃあつまり その僕は言葉が喉に詰まって言いよんだ そう言ってみれば勝負だったんだ僕の 代わりに老人がその言葉をさらりと口に 出し たおがいなくなった後も私はかしで服の空 を続けていたがお米がいなくなってからは あまり空ないがうまくいかなくてね自然 そういう売春靴県飲み屋街で飲んだくれる ようになった飲み屋街には表口と裏口が あってね表口は町の大通りと繋がっている のだが裏口は汚い空地と向かっていた汚と なぜ言うのかと言えばそこが肥用の魚の 干場になっていて年中嫌な匂いがするから なそれともう1つ生鉄所で流す排水の 溜まり場もその空き地の隅にあって魚と 排水の周期で鼻がツンとするどころか目 から涙がこぼれるというほどだったの ささてあれは確か季節は今頃だったと思う つまり冬の初め 日がくれかかっていて氷みたいな風が吹い ていた私がその裏口へ差し掛かると肥料を 詰めるカマの積んである影で話し声がして いた何の気なしに足を止めて耳を済ます とそれじゃあ姉ちゃんはここを夜逃げする ほないね穏やかでない言葉が耳に飛び込ん できた相当積み上げてあるカマスの後ろへ 回ると若い女が泣きじゃくっている女の子 の手を撫でてやっているのが見えた目を 凝らすと女の子の手が異様に晴れ上がっ つまり霜焼けだだがそれぐらい晴れ上がっ た下焼けはその腫れが引いても元は戻ら ないぐちゃぐちゃに崩れて雪焼けという やつになる私も幼い時雪焼けで苦しんだ 覚えがあったからなんだか一言とは思えず つい声をかけてしまっ熱湯に大根を すり下ろしてその中に15分もつけておき なさいだいぶ楽になる から若い女はびっくりしてこっちを見た どこもかしこも痩せて針金のようだった ただ顔立ちは住人並みで目が大きかった その目が涙で濡れていたよく目線料という がそういう言い回しにぴったりの綺麗な目 だところで今夜逃げがどのこうのという 言葉の切れ端が聞こえたが聞いたのは私で よかったこの腸内の人たちの耳にでも入っ たら決してただでは済まない よその町では逃げた女の石間は指を折ると いう噂があった顔も体もいわば商売 どこれを傷つけたのでは雇い主の損だそこ で左手の小指や薬指を見せしめのために他 の女たちの前でおるのだその現場を見た わけではなかったがその町には小指や薬指 をブラブラさせていた女が随分 そこから判断しても噂は真実に違いなかっ たおとっさんが病気なんです明日にも息を 引き取るかもしれませんそれほど思い引き なんです若い女は上元のように喋り出した そのおとっさが時々目をかっと見開いて妹 に言うんだそうですもう命はいらないただ 死ぬ前に一目でいいから私の顔を見たい どこと私に詫びが言いたいおしまいの方は 涙声になった おそらくその女の父親は自分の働きが悪い ために娘をくがに沈めたことが死ぬ間際に なって気になり出してに違いないそして 一言詫びを言わぬうちは死ぬにも死にきれ ない気になったんだろうしかし稼ぎが悪い と言っても全て父親のせいだとは言えない 特にその頃の三陸地方は来るとも来る年も 索で牛は馬のように働いても娘を売りに 出さなければ食っていけないという能がざ だったのだなのに女の父親は全てを自分の せいにして売った娘に詫びようとしている それが哀れだったそこで私は女に言ったお とっさんところ行ってあげなさいあんたの いない間あんたが稼ぐはずだったお金は私 が出してあげる からこれが彼女との出会いだったそれから というもな私は何かと言うと彼女の店へ 行くようになりやがて半年後店に彼女の 借金を払い綺麗な体にしてやって一緒に 住むことになったでこの女が犬という名 だ沖の借金を払ってやったとは言っても その金がまた人様から借りたかねこれは 一時も早く返済しなくてはならないそう なると流行らない小さな五福屋では見通し が暗いこれは思い切って商売買えをした方 が良さそうだと私は検討をつけたそして 捨てを頼って大寿の断固のトヤだに入った ところで大寿という街を知ってるかね老人 はキセルの火皿に刻みタバコを詰めながら 僕に聞いた僕は頷いかと宮子の間にある 旅行でしょ大寿は分かるけど断行だのトヤ だだのいうのはなんです団子というのは馬 を引いて打ちを稼ぐもののことだよつまり 馬方だ な老人はここでふぶかと一服吸って ゆっくりと煙を吐き出し たトヤダナというのは今で言えば運送店の ようなものかな馬を預かってくれ仕事を 回してくれるでも馬方でそんなにお金が 稼げますか当時はなかなかいい商売だった のさ例えば大槌の団なら馬に魚を積んで 遠い出かける魚は朝取れるものだから魚を 上げしたらすぐ馬に積み朝のうちに出かけ たらいいだろうと思いがちだがそれでは 日中の道中になりおテト様の熱で魚が腐る のさそこで上げした魚はそのまま魚市場に しまっておいて日が十分にに傾いてから 初めて馬の背に積みかけるわけだ夜通し かかって笛吹き峠を食えあわ遠野につく とんだに魚を下ろして代わりに米や野菜を 積みごが遅く大寿に戻ってくるこの一洋服 で馬1等につき米1等分の打ちがもらい ところが馬を1等しか引かない団子なぞ 団子のうちに入らない1人前の段階はいぺ に56頭の馬を引く5頭としても1を服で 米5頭つまり米1票以上の稼になる1月の 米代が遠野へ行って帰ってくるだけで出る わけだこれはなかなか割りのいい商売ねよ それはとにかく 大月の街外れに小さな社屋を借りてそこ から私は1日おきに遠野へ出かけていっ たおかげで3ヶ月でおを引き取った時に 借りた金を返すことができたその次の3 ヶ月で屋を自分たちの持ち物にしたその頃 になると沖も長い間のくの赤が取れて 見違えるほどいい女だった前は痩せていた から目の大きいのが変に目立ったんだが 全体に肉がついてくるとそれが何とも言え ず落ち着いていてこうあっぽくなる胸にも 肉が増えていかにも女の盛りといった豊か な感じに そんなわけで犬船とのカはすげえ別品だと いう評判が次第に立ち始めたしかも沖のは 美人というだけではなかった針を習わせれ ば3ヶ月も経たぬうちにその辺の裁縫所の お張り子ほどの腕になるこのありでもその 頃の老学でね普通のお張り子なら1日は かかるところを半日で仕上げてしまった 料理の腕も確かなものだった包丁1本で魚 1本を切り身にもする刺身にもするという 器用さおまけに優しい心根の女でね私は 毎日少なくともいぺはああいい女を女房に したと思ったもんだ よところでこの断固だが金になる代わりに なかなか骨の折れる仕方でねまず夜通し 歩くそして次の日もまた歩くというのは 辛い第2に笛吹き峠というところが内緒で ここには山犬が出る外見は犬でもその悪く 凶暴なことは狼以上だ特に大寿から遠野へ 向かう大便これがちょくちょく山犬の群れ に襲われる魚を山のように積んでいるんだ からまあ襲われても当然だがそこで笛吹き 峠を超える時は山犬よけの鈴を じゃらじゃら鳴らす真中の峠道を ジャラジャラ鈴を鳴らして歩いていると こっちの鈴の合にはか遠くの方から同じ ような鈴の根が聞こえてくる時がある そんな時は嬉しかったもんさなぜてその かかな鈴のは峠のどこかに仲間がいるって 証拠だもん ねここで老人はまた一服つけた僕はこの話 の合にキスに湯を継ぎお茶を入れ入れ た僕の入れたお茶で喉にしめりをくれた 老人はいりの縁でポンと着せを叩きそれを 合図のようにしてまた話し始め たさてえ断固に転業して初めての夏のある 世の こと霊によってジャラジャラと山犬よけの 鈴を振りながら馬を引き笛吹き峠を登って いくとひょいと向こうに小さな明りの 浮かんでいるのに気がついた 月も星もない真っ暗闇の中で小さな明りが 滲むように光っているんだほるのような気 もしたがどうも少し感じが 違う少々気味が悪いが気味が悪いぐらいで 引き返していたんでは断固のなりわいが 立たのここはシに通りすぎる人手だそう 思って私は一層激しく鈴を振りながらその 小さな日に向かって進んでいっ とそのうちにやがて怪しい小さな火の正体 が分かった分かってみてなんだ バカバカしいと私は苦笑したその小さな火 というのはタバコの日顔中に武将ひを 生やしたじいさんが巻きタバコの吸殻を 着せに詰めて吸っているその日だったのさ ほっとしたついで私はこの辺で一服して いくのも悪くはないなと思ったそこで腰の タバコ入れを抜きながらじいさんの方へ 近づいていっ たじいさんタバコの火をあげてくれまかね 私だって待ちぐらい持っていないわけじゃ ないが皆まで言わせずじいさんが口を開い た あんた話を買うつもりはないかに私は ははんと思ったあっちの村の噂をこっちの 町で売りこっちの町で仕入れた世間話を あっちの村で金に変える話売りが三陸沿岸 に45人いると聞いていたがこのじいさん がそれか 団子のあんたに実はとっておきの話がある んじゃどうだ ね前にも話したように断固に転業してから の私は懐中が温かだった稼ぎが良かった話 1つにいくらの値段がついているのか知ら ぬがまさか1円だの2円だのと高いことは 言うまい高くてせいぜい50戦ぐらいな もんだろう話の種にに話を1つ買っていく か買ってもいいがじいさんあんまり高い こと言っちゃいけないよ50戦以上は出せ ないがいいかい身か話しのじいさんは顎の 辺りの髭を引っ張って考えていたよしご 自身で よかろうじいさんはいまいを 正しあんたにはこの話を打ってあげるいい か昔昔 あるのばらに大きな木と小さな木が立って おりました私は全身を耳にしてじいさんの 話を聞いていたある時どういうわけか 大きな木が倒れ小さな木はそのまま残り ましたそしてそれだけですトンピン とももうおしまいかああおしまいださあご 実もらおうかなんだバカバカしいこれじゃ 詐欺に引っかかったようなもんだ私は ぶつぶつ不平を言いながら首から下げた 財布の中からご実践玉を1つ取り出しじい さんにそれを渡したいい勉強になったよ じいさんこれから2度と話を買うなんて気 を起こさないようにするよそれはどうかな じさんは髭をしきながら立ち上がり不に風 のようにの方に向かって歩き出してい たとぼけたじいさんですね僕はしばらく クスクス笑っていたつまりおじいさんは いっぱい食ったわけです ねそれから半月ほど経ったある午後のこと だが遠野からナスや給料を積んで大槌の 街外れに差し掛かると老人は僕に構わずに 話続けた老人の小はひどく真剣だった僕は その真剣そのものの小にけされて黙った 今し方まで晴れていた空が急に暗くなった 吉な予感がして空を仰ぐと西から東へ ぐんぐんと黒い雲がせり出していくところ だまるで洗面期に牧10をどかっと巻いた ような安梅さこれいかんと思ったがその時 は時すでに遅し 小石ほどもある兵が叩きつけるように降っ てきた見ますとそこは原っぱなの一本道1 丁ほど向こうに欅の木が大きいのと小さい のと1本ずつ立っているだけだった とにかくあの欅の大北の下でこの票を やり過ごそうとっさにさを思いついて私は 馬を引いて走った頭上では稲妻がひらめき 雷がなり始めたその下を影にかけようやく 欅の木の下にたりついてほっとした途端私 はふっ半月ほど前真夜中の笛吹き峠で話 売りのじさんから買った話を思い出した 大きな木は倒れ小さな木はそのまま私は はっと持って大木の下から飛び出し10件 ほど離れた小さな木の下に潜り込んだのだ がその時だったよ近くに太い火の柱が つったったのは火の柱もすごかったがその 時の雷の音も凄まじかったあと時はもう 地面に叩きつけられていたほどだから ねしばらく立ってから恐る恐る顔を上げる とあの欅の大木が黒焦げになってい た私はつまり50戦で命が助かったわけ だこの時以来私は笛吹き峠を通るたびに あの売りのじさんを探すようになった言っ てみれば彼こそは命の人めて礼を言い たかったそしてそのついでといってはなん だが新しい話を譲ってもらいたくもあった で会いましたか話売りのじいさんとまた 会うことができたんですかなかなか 巡り合いなかった ね倉庫するうちに紅葉の時期になった 笛吹き峠は見事に赤 一食その頃のある日のこと青 に酒を買い笛吹き峠に差しかかったところ で馬を木につなぎ紅葉を眺めながら ちびちびやっていると不に背後から声が かかったよお大頭の断こしわしにも先を しく持ってはくりんかね振り返るといつか の話売りのじさんがつにすがるようにして 立っているこの間ご自身であんたの片話は どうだった面白かったかね私はじいさんに 走り寄って面白かったなんて本じゃあり ませんあんなに役に立つお話は生まれて 初めてでしたしだらけのその手をしっかり と握った酒を一口などとちごと言わずに どうかこの青を空っぽにしてやって ください よじいさんをロカの草の上に座らせ酒を 進めたり魚代わりの咲顔を手のひらに乗せ てやったり私は高校息子のように振る舞っ た うん相変わらずうん景気がいいよだな青の 酒にピシピシ下つみを打っていたじいさん がしばらくしてから思い出したように聞い たママですおおまあまあかにこれで なかなか心配の種がなくなりませんで ね心配の谷というのは奥さんのこと かさんはと私の悩み事を言い当てた変な 言い方をすればきのは確かに掘り出しもと 言ってよかった繰り返すようだが気立てが 良くて裁縫も料理も上手だったそして 何よりも男の心を引く何かがあった犬とか のかと一晩でいいからにごになりてもんだ 犬のかのカんとこにティシュの留に呼ば かけようかこないだ犬伏のが餃子してとこ 出したでゆだりの足りるような家体してだ よあの香はかで上々してたってわだ年間の 本性などそう簡単に治るもんじゃね金次第 でこっちの相手してくれるかもしれねえ よ戦闘や床屋や酒屋の店先で私が聞いて いるとも知らず近所の男たちが卑猥な高声 でこんな冗談口を叩き合うているのをよく 耳にしたがその度に少しずつ断固業にけが さしていったこの仕事を続ける限り1日 起きに家を開けなければならない私のルス に近所の男たちの冗談が本当になったら どうしたらいいん だろうやはり奥さんのことが気になる らしいなじいさんはにやりと笑うそれなら どうだまたわしの話を買わないが今度は あんたの奥さんにまつわる話だが ますとも私は財布をじいさんの手に 押し付けたここに256円ありますこれ 全部とその話というやつを取り替えて くださいじさんは財布の中からご実戦玉を 1個取り出してご実戦でいいさと言ったD は話を売ろう か今の話はこう だ 昔々仲の良い豊富もがありました その夫婦者はいつも100度聞いて相手を だいという言葉をお大目のように隣でおっ たそうですこれでおしまいトンピン と話を終えるとじいさんは財布を私の手に 戻しながら立ち上がり風のように素早く 遠野の方に向かって去って行ってしまっ たその日大槌へ戻ったのは日が暮れてから だがこれはつまり笛吹き峠で道草を送った 分だけ遅くなったわけだトヤだに馬を預け てブラブラ家の方へ歩いていくうちに私は ふと近所の男たちの冗談口を思い出し た夕べは家を開けたそして今夜も私の姿が 家にないと知ったら妙な気を起こすやつも 出てくるだろう少しでも早く帰ってやらね ばきいのがかわいそうって言うもんだ そう考えて早足になり家の前までやってき たがその時家の茶の間の曇りガラスにちら と映った人影を見て私は愕然となったそれ はおの影だったカッと頭に血が登って私は 思わず軒下に積んであった薪を手に握った が待てよと思い直した話売りの爺いさん から100度聞いて相手を疑えと教わって きたばかりのところだしそれに人影が くもりガラスに移ったのはほんの一瞬の間 確かに男の影だと断言するだけの自信は ない私は表戸を素早く開けて家の中の あちこちに鋭く目を配ったお帰りなさい 向野が茶の間から小走にかけてきたお疲れ だったでしょすぐせといらっしゃるそれと も1本つけますか酒をつけておくりはい ちょっと待ったその前に聞きたいことが あるんだが沖は濡れたような目では私を 見上げたたった今そこの茶の輪に誰か座っ ていたような気がするがそんなことは なかったか な座っていたのは私ですわ沖野は急に何を 言い出すんですかとでも言うように大きく 目を見開いて私を見つめてい たその日はそれで終わったがある日の午後 トヤだへ行く途中私の心にまた前の番と 同じ疑念が取り付き出したちらと見えた あの人影はやはり男だったのではないか その疑念はトヤだに近づくにつれて ますます大きく膨れ上がっていったあの 人影の正体を突き止めてみようと私は心を 決めたそんないじいじうじゃうじゃした 気分では遠野まで歩き通すのは到底無理だ そう思ったんだきのは私がいつものように 午後遅く遠野へ立つだろうと信じている はずだとなるともしもあいつに男がいる なら今夜きっとその男を家へ引き入れる だろうそこを取り押さえるん だトヤだへは都合があって夜遅く経つこと にすると話をして暗くなるまで港の岩壁で 時間を潰したそして頃合い加減の良い ところで私は家に引き返したが家の曇り ガラスに移っている影を見てへなへなと 地面にしゃがみ込んでしまった曇りガラス には影が2つ差し向かいで移っていたんだ 1つはおでもう1つは男の影だったさあ あなたいい具合に勘がつきましたよキの影 は男の影に向かって調子を差し出したもう 全ては明らかだやはりきには男がいたんだ 頭のどこかで話売りのじさんが百度聞いて 相手を疑えと叫んでいたがしかし事情が こうはっきりした異常は誰に何を聞く必要 があるだろうかこの バタ大声で怒鳴りながら曇りガラスの はまったとを踏み倒し私は茶の間に踊り こんだ沖は調子を持ったままただ呆然とし ている男の方は顔を背け身動きできずに いるよくもを裏切ったな私はおを足毛にし たおはやはり調子を持ったまま背後の火鉢 の方へゆっくりと倒れていっ た悪い女だなあと僕はつぶやいた完全にお じいさんを裏切ったんだもの 老人は悲しそうな表情をして首を横に振っ たそうではなかっ た実はあれほど優しい心を持った女もい なかったんだというのは私が置の日びの 相手だと思い込んだあの男は置の作ったわ 人形だっ たわ人形そうだ その人形に私の着物を着せ酒を進める真似 をしていたのだよななぜそんなこと を近所の男どに私の亭主はこの通り ちゃんと家におります変な真似を仕掛けて きたら亭主が黙ってはおりませんよと無言 の人形に語らせていたわけ だもう1つの理由は無論私のが寂しくて ならなかったから だろそれでウさんは日の角で頭を強く打っ たのが元でまもなく死んでしまった私が あれを殺したようなん だ長い間僕たちは黙りこったままだっ たやがって犬人がポンと言っ た人間 が人間を信じられなくなったらおしまさ [音楽] 今回の朗読はいかがでしたかそれではまた 次回お楽しみに [音楽] [音楽]
💬岩手県遠野の国立療養所でアルバイトをしている “ぼく” が聞いた、“犬伏老人” の奇妙な体験談の数々―。
遠野の限りない愛着を寄せる著者が、柳田国男の名著『遠野物語』の世界に挑んだ短編集!
🏡遠野物語(とおのものがたり)
柳田国男が明治43年(1910年)に発表した、岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集。
🔷短編集「新・遠野物語」 から『📍2つのエピソード』を朗読します!🔷
【主な登場人物】
ぼく ----- 主人公。岩手県遠野の国立療養所の職員。
犬伏太吉 --- 語り手。犬伏老人。遠野山中に住んでいる。
📌目次
00:00:00『オープニング』
00:00:29『鍋の中』
00:42:19『笛吹峠の話売り』
01:13:52『エンディング』
Correction:
00:00:29 🎵ノイズが有ります。(´・ω・`)
👦🏻井上ひさし(いのうえ ひさし)
日本の小説家、劇作家、放送作家。
文化功労者、日本芸術院会員。
【主な代表作】
1964年 – 1969年『ひょっこりひょうたん島(人形劇)』
1972年『手鎖○○』
1973年『藪原検校(戯曲)』
1976年『新釈遠野物語』
1981年『吉里吉里人』
1986年『四千万歩の男』
1994年『父と暮せば(戯曲)』
1999年『東京セブンローズ』
【主な受賞歴】
1972年 岸田國士戯曲賞。
1972年 芸術選奨新人賞。
1972年『手鎖○○』で第67回直木三十五賞。
1980年 読売文学賞(戯曲賞)。
1981年 日本SF大賞。
1982年 読売文学賞(小説賞)。
1982年 星雲賞。
1986年 吉川英治文学賞。
1991年 谷崎潤一郎賞。
1999年 菊池寛賞。
2001年 朝日賞。
2003年 毎日芸術賞。
2003年 鶴屋南北戯曲賞。
2009年 日本芸術院賞・恩賜賞。
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