第1話 告白

勉強は [音楽] 苦手先生が呪文のように唱える教科書の 文字たちを右から左に受け流しながら私 佐々木まゆはグラウンドで体育の授業中で ある先輩を目で [音楽] 追うちょうど私の席からよく見える グラウンドサッカーボールを追いかけて汗 をす輩が て 見える入学式の日に一目惚れをした たまたま廊下ですれ違っただけなのにその 一瞬で私の心全部持ってかれてしまった ような衝撃が走って単純にかっこいいって 胸がときめい たそれからよく校内でその人のことを 見かけるようになってその人が3年生の 安藤彼方先輩だって知るのにそう時間は かからなかった [音楽] かなりのクールで口数も少なくて女の子に もあんまり興味がないと か安藤先輩のクールさを前に告白して高口 行った樹脂は数知れずおまけに3年生は これから受験に向けて大忙しい1年の私 なんかが出しゃばったところで到底手の 届かない人なの [音楽] だ呪文ばかりの授業は先輩を見ていたら 一瞬で終わってしまった ゆきちゃんジュース買ってくる おいゆきちゃんはいいないっつも学年 トップ3だもん私 なんてノートはなんとか取ってるけど内容 はもちろん ぷぷこれは夏休み前のテストいよいよ やばいかもしれない 今日はミルクティーにしよっか なでも炭酸も捨てがたいよう なえあ安藤 先輩 ミルクティ先輩も飲むんだ え嘘思わず声に出しちゃったどうしようあ もうそんなにまっすぐ見つめられたら私 過去吸で死にますからああこれえあいや いいよやる飲みたかったんだろちょうど これが最後っぽいしあいいんです違うのを 買いますからいいって俺こっちにする あほら炭酸も捨てがいと思ってたし えミルクティーか 炭酸先輩も同じこと思ってたってことかな だとしたらすごくすごく 嬉しいだからほらミルクティやるよああ ありがとうござい ますもう先輩とこんなに近くにいること なんてないかもしれ ないこうして話すことなんてないかもしれ ない遠くからひっそり見てるだけでいいっ て思ってたのにいざこうして話してしまう と欲張りに なる花の高校生活には限りがあってまして や先輩はもうすぐ卒業でできることなら私 はあ安藤先輩 え俺のこと知ってんのああの私ん安藤先輩 のこと実は前から知ってました話したこと あるっけいえ あのもうすぐ夏休みで先輩は受験に向けて 追い込みが始まる 時期こんな時期に告白するなんてきっと 迷惑だろう なましてや私みたいな地味なのに告白され たら先輩困るだろうし大学生になったら 可愛い子も綺麗な子もたくさんいるだろう し私なんかじゃ到底かっこないのは分かっ てる けど後悔しないこのまま何にもしないで 先輩に会えなっちゃうなんてそんな の ずっとずっと好きでした え付き合って くださいはちょなんで泣きそうなんだよ うわあううもう何これすみませんあの困ら せたいわけじゃなく て先輩やっぱり今のいいよえ いいよってでも俺めんどいの嫌いだよそれ でもいい [音楽] わけ夢いや今確かにいいよって言っ た先輩がクールでいろんなこの告白を ばっさり断ってしまうわそのあのアド先輩 がいいいいに決まってるじゃないですか 先輩と付き合えるなら変やつ名前はあ えっと1年の佐々木まゆです佐々木まゆ 忘れそうえ嘘だよまこれからよろしくよ よろしくお願いし ます今日から私大好きな安藤先輩の彼女な ん だあ

はじまりは入学式の日の一目惚れ。私の心はぜーんぶ先輩に持っていかれてしまった。

<<登場人物/キャスト>>

佐々木茉夕 / 大友花恋

安藤叶多 / 矢部昌暉(DISH//)

由紀 / 斎藤さらら

数学Ⅱ担任の先生 / ゆかわたかし