10月18日の東京株式市場では、日経平均は3日ぶりに反発し、前日比70.56円高の3万8981.75円で取引を終えた。朝方は買いが先行したものの、10月27日に衆議院選挙を控えるなど、政情の不安定な状況にあって積極的な買いには乏しく、次第に伸び悩み、マイナスに転じる場面もあった。

そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業94銘柄のうち、上昇は36銘柄(38%)、下落は53銘柄(56%)、変わらずは5銘柄(5%)で、下落した銘柄の方が多かった。

中で、ドリコムが4日続伸し、一時はストップ高まで買われる場面があった。ドリコムは、新作『Wizardry Variants Daphne』のApp Storeセールスランキングでの好推移が引き続き市場の関心を集めたようだ。

また、ディー・エヌ・エー(DeNA)が前場中ごろより急騰し、年初来高値を更新した。DeNAは、この日の前場場中に同社がポケモン、クリーチャーズと開発している『Pokémon Trading Card Game Pocket』(『ポケポケ』)の事前登録者数が全世界累計600万人を突破したと発表されたことが株価の刺激材料になったもようだ。

ほか、前日10月17日に発行済株式総数の3.63%に当たる15万株、1億8000万円を上限とした自社株買いを実施すると発表したアピリッツが3日続伸し、『魔法使いの約束』の中文版タイトル『魔法使的約定』のサービスを開始したと発表したcolyも3日続伸した。

ストラテジックキャピタルによる株式保有を材料に前日買われたガンホーは続伸した。

半面、前日は東証スタンダード市場への上場市場区分の変更を材料に買われたエディアは反落し、グリーやエイチームなども売られた。

モブキャストHDは、子会社NINJINの新たなプロジェクトの発表を材料に後場に入って一時56円まで買われたものの、買い一巡後は往って来いの動きとなった。