トランプ陣営、英労働党の選挙干渉を批判 調査要求

米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領の選挙陣営は、英与党・労働党が大統領選に「露骨な外国による干渉」を行っているとして、米連邦選挙委員会(FEC)に調査を要求した。22日撮影。(2024年 ロイター/Carlos Barria/File Photo)

[ロンドン 23日 ロイター] – 米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領の選挙陣営は、英与党・労働党が大統領選に「露骨な外国による干渉」を行っているとして、米連邦選挙委員会(FEC)に調査を要求した。

労働党の一部のボランティアが民主党候補のハリス副大統領を支援するため、渡米したことを受けた措置。

英国の政治ボランティアは以前から米国の選挙前に渡米し、労働党のボランティアが米民主党を、保守党のボランティアが米共和党を支援している。

複数の英当局者がロイターに明らかにしたところによると、労働党の一部の上級顧問はここ数カ月の間に渡米し、民主党のストラテジストと会談。労働党が旧工業地帯で支持を取り戻した経緯などを説明したという。

労働党のスターマー首相は、同党の支持者はボランティアとして活動しており、大統領選でトランプ氏が勝利しても関係が損なわれることはないとの認識を示した。

米国の規則では、外国人は選挙運動にボランティアとして参加できるが、献金は認められていない。

トランプ陣営は、労働党の現・元スタッフ100人近くが今後数週間で渡米し、ハリス氏を支援するとの労働党幹部のリンクトインへの投稿やメディア報道を引用し、FECに苦情を申し立てた。

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