27日投開票の衆院選は、自民党の裏金事件に関係した前議員ら46人に有権者がどのような審判を下すかにも注目が集まった。このうち、党公認を得られず無所属で立候補した旧安倍派幹部ら10人の当落をまとめた。（デジタル編集部）
◆28日午前0時15分の時点で7人落選、2人当選が確実に
28日午前0時15分の時点で、旧安倍派幹部の萩生田光一元政調会長（東京24区）と西村康稔元経済産業相（兵庫9区）は当選を確実にした。
一方で、高木毅元国対委員長（福井2区）、下村博文元文部科学相（東京11区）は落選が確実となった。他に三ツ林裕巳氏（埼玉13区）、小田原潔氏（東京21区）、細田健一氏（新潟2区）、中根一幸氏（埼玉6区）、上杉謙太郎氏（福島3区）も落選が確実に。いずれも党の公認が得られず、比例代表への重複立候補はできなかった。
平沢勝栄元復興相（東京17区）については、まだ当落の見通しがついていない。
10人のうち上杉氏を除く9人は、当初は選挙区で公認を得られる見通しだったが、公示直前に非公認と決定。比例単独の公認を得られなかった上杉氏は、福島3区で非公認となった前職の出馬辞退を受けて、選挙区からの出馬に切り換えた。
立憲民主党など野党は、知名度の高い「非公認裏金議員」の選挙区に党幹部らを投入して攻勢を強めた一方、野党間の候補者調整は一部を除き不調だった。
