救急往診を行う医療サービス会社によりますと、東京で往診した患者の新型コロナウイルス陽性率が第3波直前と同じように上昇を始めています。

 ファストドクターは、首都圏や関西を中心に夜間や休日に通院が困難な患者を対象に救急往診を行い、PCR検査なども実施しています。

 東京で往診した患者の陽性率は、去年11月に急上昇して第3波のピークを迎え、いったん下がった後、4月からは再び上昇しています。

 さらに5月に入ってからは、約15%と第3波のピークに迫る勢いをみせています。

 ファストドクター・菊池亮医師:「去年12月と同じくらいの陽性率を示している。東京で今後も感染拡大が収まらないと第3波と同じような経過をたどるのではないかと思っている」

 ファストドクターは、大阪では府に委託されて自宅療養者の支援を行っています。

 ファストドクター・菊池亮医師:「(大阪では)往診となった患者の3割から4割が酸素投与が必要な中等症以上の患者という現状です。本来であれば入院が必要な患者。厳しい状況だというのが正直なところ」

 菊池医師は、東京で感染の拡大が続けば、大阪と同じ状態になるのではないかと指摘しています。
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