2019年7月から始まる「レジ袋の有料義務化」。そのガイドライン案が、国の検討会で示されました。

日本だけで、年間300億枚がごみになっているというレジ袋、プラスチック袋。
2020年7月は、これが有料化・義務化される。

ガイドライン案が、このほど、国の検討会で示された。

気になるレジ袋の値段は各事業者、お店で決めていいということだが、「1枚につき1円以上はとってください」というのが、国の検討会で示されている。

つまり、「商品価格とあわせて、実質0円みたいなことはしないでください」、「このレジ袋のためにお金を払ったという意識を、消費者にしっかり持ってほしい」という狙いもあるとみられる。

この買った商品を入れるプラスチック袋。
すべてが有料となるわけではなく、いくつかの対象外の袋もある。

まず、厚さ0.05mm以上の袋。
これは丈夫で繰り返し使用することが可能という理由で、対象外となった。

ほかにも、海洋生分解性プラスチックの袋は対象外。
どういうものかというと、海の中で微生物などによって完全に分解されるもの。

海洋プラスチックごみ問題には、逆に有効になっているから対象外。

また、トウモロコシなど自然由来のものから作られるバイオマス素材が、25%以上配合されているものも、地球温暖化対策に役に立つことから対象外となっている。

そのほかにも、スーパーマーケットで魚やタマネギ2個入れる小さな袋、景品や試供品など中身が自分で買った商品でないものが入っている袋、クリーニング屋の大きな袋、フリーマーケットのように事業・お店としてちゃんとやっているものではない場所で買ったものを入れた袋は対象外という。

事業者、お店に対しては、どういう取り組みをしているかを、国に定期的に報告する義務が課せられるそうで、その取り組み方が著しく不十分だと、国が勧告や命令を出して、その命令に違反すれば罰金も適用されることがあるということだが、2020年の7月のオリンピックのころに、お店も消費者のわれわれも、どれだけレジ袋への意識が高まっているか。

(2019/12/26)

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