20日までとなっている「緊急事態宣言」の解除の見通しは? その後の私たちの生活がどうなるのか? 愛知県の大村秀章知事に直接聞きました。
Q 今月20日での緊急事態宣言解除の可能性も示唆されたが、本当に大丈夫ですか?
「13日の時点で過去7日間の平均で新規陽性者は150人。ステージ3ではなく今は2になっている。順調に減ってきている。一方で入院が長引いて、14日の午前中の段階で768人の入院患者数なので、まだぎりぎりステージ4、レッドゾーンです。今週1種間あれば入院患者数もステージ3までは行くということなので、ここで一区切りをつけたい。ただ全部の規制を解除することにはならない。緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に移行して引き続き規制をお願いしたい」(愛知県 大村秀章知事 14日)
Q まん延防止措置が適用された場合、適用エリアを決めなければならない。どういったエリアを想定していますか?
「名古屋とその周辺を含めるかは、具体的な数字を見て検証していきたい」(大村知事)
前回の愛知県の「まん延防止等重点措置」の内容をおさらいします。
日中を含む不要不急の外出自粛、県外への移動の自粛、外食などの会食の際はマスクをしながら4人まで。カラオケ設備について、お店側もお客さんも利用を自粛。
飲食店の営業時間に関して、名古屋市内は午後8時まで、名古屋市外は午後9時までで、お酒の提供は認められていました。
まん延防止等重点措置」の内容は?
では、21日からの「まん延防止等重点措置」はどんな内容になるのでしょうか。
「大型連休中に行ったことはお願いをせざるを得ない。ただ、国の方から五輪を控えて、酒類の提供は規制すべきではという声があるのは事実」(大村知事)
Q 酒類の提供について知事の思いは?
「これだけ感染者数が減ってきたので、重点措置区域は午後8時までとした上で、その時間までは酒類提供ありということにしたい」(大村知事)
Q カラオケの利用自粛に関しては?
「今後どうするかは今の感染状況を見ながら対応したい」(大村知事)
Q 以前のまん延防止措置ではなかった大規模商業施設の土日休業に関しては?
「大規模商業施設については緊急事態宣言で土日休業をお願いした。緊急事態宣言でなくなるならば、そこまではお願いをしない」(大村知事)
Q 東海3県間の移動はどうですか?
「しばらくは不要不急の移動は控えてほしい」(大村知事)
Q 宣言中に運動会などが延期になった学校もあったが、まん延防止措置に移行すれば運動会などの学校行事は行って大丈夫?
「感染防止対策を徹底した上で検討してもらう。段々暑くなる。秋になればワクチンは打てるので、時期を移すなら秋ぐらい」(大村知事)
Q オリンピックの開幕までの1ヵ月程度、まん延防止措置という話もあるが期間としてはどれくらいを想定していますか?
「感染状況が落ちついてきたということもあるが、20日くらいが1つの区切り」(大村知事)
Q 3種間くらい?
「期間を決めるのは国なので、とにかく緊急事態宣言は6月20日で一区切り、次はまん延防止等重点措置という形に行けると思っているが、感染防止対策の基本はしっかり押さえて同じような行動形態を取っていただけるようお願いしたい」(大村知事)
知事らの宣言解除を巡る発言に西村大臣が苦言
政府は10都道府県の「緊急事態宣言」を解除するかどうか、17日にも最終決定する方針で、現在大詰めの調整を行っています。
複数の政府関係者によりますと、東京などは解除したとしても「まん延防止等重点措置」に移行する案が有力で、その場合飲食店の時短営業やお酒の提供をどうするのかなどが議論の焦点となっています。
一方、西村経済再生担当大臣は15日午前中の会見で、緊急事態宣言の解除を巡る発言が対象地域の知事から相次いでいることについて苦言を呈しました。
「何人かの知事が解除のことを口にしているが、軽々に解除のことは言わないでいただきたい。病床が厳しいにも関わらず、陽性率も高い地域があるにもかかわらず、解除ありきの前提で話をされるのは違和感を覚える」(西村経済再生担当大臣)
西村大臣は改めて20日まで徹底して感染を抑え、病床の確保に努めてほしいとしています。
(6月15日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)