シェイクスピアの四大悲劇の一つ、「オセロ」の主人公をアイヌ民族に置き換えた「アイヌ旺征露」がロンドンで上演されました。 シェイクスピアの演劇「オセロ」は人種差別がテーマの一つで、黒人の将軍・オセロが側近の悪巧みによって白人の妻を自ら殺してしまう悲劇です。仙台市が拠点の劇団「シェイクスピア・カンパニー」は幕末の北海道を舞台に、主人公の設定をアイヌ民族に置き換えて日本での差別問題を問い掛ける作品にアレンジしました。劇団と長年、親交が深いロンドンの劇場の芸術監督のオファーによって公演が実現しました。劇にはアイヌの女性4人も参加して歌や踊りも披露しています。 観客:「アイヌ語やアイヌの楽器を聞いたりすることはとても興味深かったです」「これまでアイヌの文化・音楽・踊りや素晴らしい衣装を見たことがありませんでした。だから、それらを見ることができたのは本当に素晴らしかったです」 アイヌ旺征露は10日まで上演され、期間中、会場内ではアイヌ文化を紹介する展示も開かれています。
[テレ朝news]