2021年7月12日現在、東京オリンピックを間近に控え、新型コロナウイルスの変異株(特に、デルタ株)が大きな不安になっています。そのデルタ株が、ヒトの液性免疫(抗体)をどれくらい回避してしまうのかという論文が、Nature誌に7月8日付でオンラインにて公開になりました。特に、ワクチンの効果がどれほどあるのかも議論されていますので、とても参考になるデータだと思います。
ワクチンに関するデータは、ファイザー・アストラゼネカ・モデルナのものが入っていますが、基本的には同じような傾向があるようです。

(用語)モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、スパイクタンパク質、ACE2、バムラビマブ、エテセビマブ、カシリビマブ、イムデビマブ、中和、液性免疫、細胞性免疫

*モノクローナル抗体について↓
【免疫学入門】歴史の話(10): 細胞融合によるモノクローナル抗体の作製(ノーベル医学生理学賞1984)

*前回の動画↓
新型コロナウイルスの変異株について(深く正確に考える準備としての私的まとめ)

*新型コロナウイルスに関する過去動画はこちら↓
COVID-19 (2019新型コロナウイルス):分子生物学的基礎研究に関する最新情報

コロナウイルスの基礎知識と宿主細胞への侵入メカニズム

感染拡大の理論と数学の基礎(1):新型コロナウイルス を科学的に考えよう

新型コロナウイルス:イギリスの変異株(B.1.1.7)について

新型コロナウイルスのmRNAワクチン

**注意**
本動画は、視聴者の皆さんと一緒に科学的に考えていくキッカケであって、間違いのない理論予測を述べているわけではありません。(大きな間違いに気づかれた場合はご指摘ください。至急修正します。よろしくお願いします。)
新型コロナウイルスの最も正確な情報は、政府官邸・厚生労働省のウェブサイトにあります。必ずこちらを参考にしてください。
2021年7月12日現在での情報に基づいています。ご覧になっている時には、変わっている可能性があります。
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#ワクチン #変異株 #新型コロナウイルス