女優の宮崎あおいと大竹しのぶが母娘役として共演する映画「オカンの嫁入り」の完成会見が28日に都内で開かれ、出演者と監督らが映画の魅力や役づくりについて語った。

 映画の舞台は、大阪のとある町。大竹演じる陽子と宮崎演じる月子は、母娘2人で仲良く暮らしていた。ところがある夜、酔っぱらって見知らぬ金髪の若い男(桐谷健太が演じる研二)と帰宅した陽子は、翌朝「この人と結婚する」と宣言――。本作が2作目となる呉美保監督は「母娘の愛の普遍性を描いた」と語る。

 初めて大竹との共演を果たした宮崎は、「大竹さんはすごくキュートな方で、お話をするだけでも楽しかった。そばにいられて幸せです」。怒ってばかりの月子役について、「お母さんを大好きだからこそ怒っているということが伝わるよう心がけた」という。「お母さんと一緒にいられることを当たり前だと思っている、私と同年代の女の子にすすめたい。人生の中で限られた、お母さんと一緒にいる時間の大切さを感じてほしい」と訴えた。

映画「オカンの嫁入り」は、9月4日より全国で公開される。