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▷作品紹介
『おらおらでひとりいぐも』
▶イントロダクション
原作は、55歳で夫を亡くした後、主婦業の傍ら執筆し63歳で作家デビューした若竹千佐子の同名小説。本作を発表するやいなや「これは“私の物語”だ」と絶賛を浴び、芥川賞・文藝賞をW受賞した。シニア世代の圧倒的支持を得たベストセラーをこれまで数々の映画賞を受賞してきた沖田修一監督が映画化。15年ぶりの主演となる田中裕子をはじめ、蒼井優、東出昌大、濱田 岳、青木崇高、宮藤官九郎ら豪華キャストが集結し、巡る時代と季節を縦横自在に描く。新しい日常を生きる今――不安や寂しさを受け入れて力強く歩みを進める桃子さんの姿が優しく響く、可憐でたくましい唯一無二の感動作が誕生した。
▷あらすじ
1964年、日本中に響き渡るファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、上京した桃子さん。あれから55年。結婚し子供を育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先…突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。図書館で本を借り、病院へ行き、46億年の歴史ノートを作る毎日。しかし、ある時、桃子さんの“心の声=寂しさたち”が、音楽に乗せて内から外から湧き上がってきた!孤独の先で新しい世界を見つけた桃子さんの、ささやかで壮大な1年の物語。
▶スタッフ
監督:沖田修一
原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)
出演:田中裕子、蒼井優、東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎
▷監督紹介
1977年、埼玉県生まれ。01年、日本大学芸術学部映画学科卒業。短編自主製作映画数本を経て、02年、『鍋と友達』で第7回水戸短編映像祭グランプリ受賞。06年、初の長編『このすばらしきせかい』発表。08年、「後楽園の母」をはじめとする数編のTVドラマで脚本や演出を手がける。09年、『南極料理人』で商業映画デビュー。同作は全国公開され、09年度新藤兼人賞・金賞、第29回藤本賞・新人賞、第1回日本シアタースタッフ映画祭・作品賞2位、監督賞などを受賞。12年公開の『キツツキと雨』はドバイ国際映画祭では日本映画として初めて三冠受賞を達成、13年2月公開の吉田修一原作『横道世之介』では、第56回ブルーリボン賞最優秀作品賞、第5回TAMA映画賞最優秀作品賞はじめ日本の映画賞を総ナメにし、パリのKINOTAYO映画祭でもソレイユ・ドール観客賞(=グランプリ)を受賞するなど、国内外で高い評価を得た。18年5月公開『モリのいる場所』でも第10回TAMA映画賞特別賞、第40回ヨコハマ映画賞脚本賞など日本の映画賞を多数受賞し、日本映画界の次代を担う作家として期待されている。公開待機作には上白石萌歌主演『子供はわかってあげない』(近日公開)がある。