ステーキやワインが、アメリカから日本へ輸入される際の関税。今後、撤廃か、あるいは引き下げられる「日米貿易協定」。今回は「日米貿易協定」コンパクトにひもときます。

そもそも関税は、日本の産業を守るために外国から輸入するものに税をかけることで、国内の製品を保護する目的もあるが、10月7日のワシントンで日米貿易協定の署名式が行われた。

2020年1月1日の発効を目指している。

日本にとっての最重要事項といえば、車の輸出だが、自動車への追加の関税は回避はした。

回避できたこと自体は日本にとって良かったが、先送りされた関税撤廃の交渉は、今後も難航されることが予想される。

関税が撤廃されたりとか引き下げられると、もちろん商品が安くなるということで、食卓は影響を受ける。

即時に関税が撤廃されるものもあれば、段階的に下げられるものもある。

例えば、カリフォルニアの産地が有名なワインや、オレンジ、リンゴなどは段階的に引き下げられて、最終的には関税が撤廃されることになる。

そして、新協定の恩恵を受ける品目の中で、注目はアメリカ産の牛肉。
現在38.5%なのが、段階的に引き下げられて、今後は9%になる。

これに対して、日本の畜産農家からは、「将来的に子牛の生産を行う農家が廃業する可能性があり、日本の畜産全体に影響が出るのでは。決して歓迎できる状態ではない」と危惧する声が上がっている。

大統領選を前に、今後何かひるがえしてくる可能性はあるが、今のところはそこで落ち着いて、関税協定も臨時国会で成立させるため、そこでいったん確定の形にはなる。

いったん確定したうえで今後、車の輸出の関税撤廃に向けてどんな交渉が行われていくのか、こちらも引き続き注目することが必要になる。

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