「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるを支えた妻の自伝を映画化。心温まる夫婦愛の物語
/映画『ゲゲゲの女房』

[見どころ]
「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ、数々の傑作を生み出した漫画家・水木しげるを支えてきた布枝夫人の自伝を映画化。2人はお見合いから5日後に結婚。ぎこちない新婚生活の日々は底なしの貧乏暮らしでもあったが、妻はひたすら漫画を描く夫を支え続ける。やがて水木が人気漫画家となるまでを描き、苦楽を共にする夫婦愛の物語。NHK朝の連続ドラマ小説にもなった原作の著者でもある布枝夫人を演じるのは『THE LAST MESSAGE海猿』の吹石一恵。監督としても活躍する人気脚本家の宮藤官九郎が水木を演じる。監督は『私は猫ストーカー』の鈴木卓爾。日常のなかに妖怪を登場させたり、「墓場鬼太郎」、「悪魔くん」などの原画がアニメーションになるなど、水木らしい世界観が広がる演出も楽しい。

[ストーリー]
なかなか良縁に恵まれないまま29歳になった布枝(吹石一恵)がお見合いしたのは、戦争で片腕を失った10歳年上の漫画家・茂(宮藤官九郎)だった。お見合いからわずか5日後には挙式、そして住み慣れた島根県安来から東京の茂の家にやって来た布枝が目の当たりにしたのは、底なしの貧乏暮らし。質屋通いをして食パンの耳を大切に食べる日々。不気味な妖怪漫画をひたすら描き続ける夫。大いに困惑する布枝だったが、「努力を続ける茂が世間に認められないまま終わるはずがない」と信じ、必死で彼を支えていく。

[スタッフ・キャスト]
[監督・脚本]鈴木卓爾
[脚本]大石三知子
[撮影]たむらまさき
[原作]武良布枝
[出演]吹石一恵、宮藤官九郎、坂井真紀、村上淳、宮崎将、唯野未歩子、柄本佑、徳井優、南果歩
[DATA]2010年/日本/ファントム・フィルム/119分

2010年11月20日公開

#吹石一恵#宮藤官九郎#ゲゲゲの女房#水木しげる