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発表寸前だった「南海トラフ地震臨時情報」とは 1月の九州で最大震度5強の地震



こちらは1月、宮崎県日向灘を震源とし九州で最大震度5強を観測した地震の映像です。専門家の検討会は、今週この地震について南海トラフ巨大地震に直接影響はしないとの見解を示しました。しかし、あと少し規模が大きければ静岡にも関係する「南海トラフ地震臨時情報」が発表されていました。

 <カメラマン>「駐車場には地震のものと思われる亀裂が入っています」
 数十メートルにわたって駐車場に入った亀裂。寺の石像は足元から折れて崩れ落ちました。1月22日の未明、大分県と宮崎県で最大震度5強を観測した地震。震源は日向灘で深さは45キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.6でした。静岡県内では磐田市で震度1を観測しましたが、この地震の規模がもう少し大きければ揺れの大きさ以上に静岡にも様々な影響を及ぼした可能性があります。南海トラフ巨大地震とのかかわりです。
 <気象庁地震津波監視課 束田進也課長>「(Q.震源が同じ場所でM6.8以上だったら臨時情報発表に至るような地震だった?)はい、そうです。それ以上ですと評価検討会が開かれる」
 地震が起きた日向灘は静岡まで広がる南海トラフ巨大地震の想定震源域の西の端です。今回のマグニチュードは「6.6」でしたが、もし「6.8以上」だったら気象庁は「南海トラフ地震臨時情報調査中」という情報を出して専門家による検討会を開くことにしています。そして調査の結果、さらなる巨大地震に注意・警戒すべき時には「巨大地震注意」または「巨大地震警戒」とキーワードをつけた「臨時情報」が出されます。
 津波や土砂災害などから逃げるのに困難な場所に住む人や高齢者などには1週間程度、安全な場所への「事前避難」が求められます。
 <静岡大学防災総合センター 岩田孝仁特任教授>「数分で津波が来てしまって間に合わない所だけは1週間から2週間程度、警戒をしておこうということが臨時情報の大きな主旨になるので、そういった意味では、多くの地域は日ごろの備えをきちんとしておけば、それほど大騒ぎする話ではないはずなんですね」
 「臨時情報」が発表されても自宅や会社などが安全な場所にあれば普段の生活が続けられると静岡大学の岩田特任教授はいいます。ただ、問題なのは「臨時情報」の認知度の低さです。
 <静岡大学防災総合センター 岩田孝仁特任教授>「混乱は多分起きるんじゃないかなと思います。そういった状況になった時に緊急避難をするかというと、そういうレベルではなくて、自宅の中の家具だとか固定もされていると思う。備蓄食料、飲料水も備蓄されていると思う。そういったものをもう一度きちんと点検して少し余裕を持たせておくとか、こういう機会に、ぜひ皆さんで話題にして話し合って改善していただければと思う」

2月10日放送 SBSテレビ「ORANGE」
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